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第8話 - ①

春は… ■■■■■■■■■■■■ 「荒木、ちょっといいか?」 「部長。はい、なにか……?」 昼飯終わり 部長に手招きされ使用されていない会議室に呼び出された 大抵この場合 (良い話しじゃねぇな…) そう第六感が働いた 働いてはいた、が… 「お前んとこの佐和なんだが」 「ーーーッ!!」 まさかの奴の名前が出てくるとは思わず、心臓が飛び跳ねる 「さ、佐和が、…ど、うか…しましたか?」 「ああ、他の支店から活が良い奴を1人引き抜きたいとあってな。 今の時期、退職やら異動やらで人手が欲しんだろ?」 営業関係に携わっている社員で、フットワークが利く若い奴 頭が柔らかい若手に今の内、色んな所で揉まれて力を付けさせるには打ってつけ… そんな人材いないか? と、観察していて白羽の矢が立ったのが… 「で、お前の目から見て佐和はどう思う?」 まさかの佐和 いや、部長の目利きは案外突いている この何ヶ月間で嫌と言う程、この俺が実感してはいるから。 あいつの性格は一途でコツコツと物事を成し遂げる努力家で、そして… 「ま……真面目な奴です。面倒見がいいし、良く気が付いて他の連中ともコミュニケーション取れてるとは思います、が…」 「そうか、ありがとよ」 「あ、いえ…」 いや、まさか…だろ?

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