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次の日、やっぱりと言うか案の定 二日酔いと腰の痛みのダブル攻撃で歩くのもしんどい 会社に着いた時には体は重いは、睡眠不足も祟ってグッタリ こんな状態で仕事に身が入らないのは分かってはいるが… 「部長ッ、おはようございます。あの、少しお話しよろしいですか?」 出社した理由は… 「おお、おはよう。ん?荒木、顔色良くないぞ」 「あーー…昨日、呑み過ぎで…で、話しなんですが」 直談判する為。 いけない事だと分かってはいる あいつの事を思えば俺が口出す事じゃねぇのは分かってはいるが… 「佐和の件です」 朝起きて昨日の酔えなかった理由がハッキリした 強いストレスや悩み事があると強い酒でも酔えなくなると… 「その……あ、あいつにまだ教えてやりたい事がありまして、このまま俺の下に付けて貰いたいんですが……」 「珍しいな、お前が…」 「す、すみません」 俺だって信じられない 仕事で色々と教えてやりたいのは本当の事だが 嬉しそうな顔して向ける笑顔とか、絶妙な気遣いようと、俺の胃袋ガッチリ捕むあの手料理 いつの間に訳分からねぇぐらいに絆されて あいつに触られるたび、あり得ねぇ事に身体が受け入れ始めて それが心地よいとも思えて来て 今じゃ、堪らなく気持ち悦いとか… (俺の方があいつから離れられなくなっちまってるとか、言えるかッ) 「謝るな、そうか……言ってくれてありがとうな。この話は先方に断っておくから安心して良いぞ」 これで良かったのか、分からない いや、分かった事が1つだけある 上司である俺が部下の異動を取り消す事自体 パワハラ……かもしれない ■■■■■■■■■■■■ 春は出会いと別れの季節 思ったより愛されていましたよ、佐和くん!

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