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「あっ!!か、かかか、課長ッ」 「ん?おぉ、佐和。明後日からの出張の準備は大丈夫か?」 ここ何日か邪魔が入り、課長と中々一緒に帰る事が出来なくなってから、明後日に控えた出張に、俺は居ても立っても居られなくなっていた 「はい、それは大丈夫です!それで、あ、荒木課長…今日のご予定は?あ、あのッお家にお邪魔してもー…」 「今日か?ああ、それは構わねぇが」 「本当ですかっ、あぁありがとうございます!俺、課長に渡したい日本酒があるんです。 すっごく美味しいらしくて、今日どうしても課長に飲んで欲しいのと、ぁああ後、スーパーに春野菜が並んで来たので、一緒に天ぷらとかどうですか? 荒木課長は菜の花やウドとか食べれます? 苦味があるので好き嫌いが分かれるみたいなんですが、天ぷらにしたらすごく美味しくて、それから、えーと…」 「くくくッ…佐和、焦んな。落ち着けって」 かっ かかかっ (か……かか、か、可愛い〜ッ) 捲し立てるように話をする俺がよっぽど面白かったのか、楽しそうに笑う課長の笑顔に目を奪われる 久しぶりの会話にテンションが上がりっぱなしの上、すんなりとお家にお邪魔して良いとか、さらに言えば明日は休みな為 あわよくばお泊まり出来るかもと、脳内が目まぐるしい勢いで色んな事を弾き出す 「じゃあ佐和、仕事終わったらー…」 「はいっ、一緒にー…」 「なになに、楽しそうだね。今日、飲みに行く話?なぁ荒木、私も入れろよ」 その声を聞いて、ヒュッと喉が詰まった まさにデジャヴ 一度あることは二度ある その言葉通り荒木課長の肩を組み、森課長が現れた しかも今度は、俺と荒木課長の幸せなひと時をぶち壊そうとしている 「あ?森、お前は呼んでねぇよ…」 「荒木だけズルいな。私も早くこの部署に馴染めるようになりたいんだけど」 トドメの一発と言わんばかり そして俺を見た課長の顔が全てを物語っていて 「ッたく……佐和、今日は居酒屋でいいか?」 「……、………はい」 嫌だと言えたら、どんなにいいか… さっきまでの幸せは嘘の様に消え、なぜか3人で飲みに行く事になってしまった

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