67 / 93
第11話 - ①
課長との再会
■■■■■■■
「かッ!かかか課長ッぶぶぶ無事ですか!!」
「おぉ佐和、お疲れー…は?」
「あいつに変な事されたんじゃッ、あ、いやっまずはただいま帰りました!で、で、大丈夫でしたか?あ、そうだこれお土産です。それで、」
「佐和待てッ、おい、」
「まさか押し倒したりされませんでしたよね!あ、あとお酒と合う珍味も買って来たんです。
いや、それよりも、あいつにどこか触られたり…
課長、敏感なところ多いから俺、心配で心配で…、心配と言えば、作り置きした料理は口に合いましー…」
「さ、佐和…ちッ、だからっ落ち着けや!!」
「あだッ!!」
課長の家に着いて、1週間ぶりの課長の顔を見た途端に色んな感情が湧き起こり
玄関で課長に詰め寄った途端、頭に鉄槌が下された
「改めて、ただいま帰りました…」
「ああ、ご苦労さん」
そして今、腰を落ち着け
テーブルにお土産等々に仕事の報告と済ませた所
何故か俺は正座で、真正面の課長は腕組み
1週間ぶりなのに、甘い雰囲気となるはずは一切なく…
「で?誰が誰に押し倒されるんだ?」
「や、…その…」
「誰のどこが敏感なんだ?」
「あっ、それは耳とか乳首とかは特に課長が好きな部分ー…」
「ぁあ?んだって!」
「ひぃッ」
眼光鋭く睨む目
これから30分近くは怒られる事を覚悟した時
「いや…そうじゃねぇ。1週間、ご苦労だったな。あとそれと…飯、上手かった」
「か、かかか、課長ッ」
少し照れた感じで、ポツリと零す課長に激励の言葉を言われて、嬉しすぎて疲れが吹っ飛んだ
ともだちにシェアしよう!