「俺…俺…頑張りますね」 何をだ？ いや何も頑張らなくていいッ そんな言葉を紡ぐ前に佐和の柔らかい唇と同時に熱い舌が差し入れられ、口ん中を這い回る 歯列をなぞられ、ゾワゾワと身体に痺れが走った 「‥んんッ、ン‥‥」 クラクラと眩暈が起こる 俺と佐和の絡まった唾液が喉を通り 欲情が増す 「～ッン‥‥お、おいッ、ッ‥」 離れた唇から抗議を表すものの、その言葉ごとまた深く塞がれ ヌルッと舌が差し入れられる 濃厚で蕩けるようなキス 腰に回された佐和の手に力が加わり、下半身が密着すると （くッ、こいつの勃ってるっ） グイグイと俺のモノに自分のを擦り付けながらも、佐和は唇を離そうとしないせいで 昨日の余韻が振り返してきた その先を知っている体 佐和に与えられる快感 必死に俺を求める佐和の行動も。 （くそ、気持ちいい…） だからか最初は引き剥がそうとしていた手は、反対に佐和の背中に回り、押しつけてくる腰に俺も腰を擦り付け応え 佐和の舌に自ら絡ませていた 重なり合った佐和の唇が、唾液も舌も絡み合いながら離れていく ぼんやりと人事の様に魅入っていた俺に 「陣さん‥‥まだ俺やれますから」 佐和の呟かれた言葉 一気に我に帰った