樹の手が俺のジーンズに伸び、下着と一緒に降ろす。 　それらを乱暴に床に放ると樹は俺の体を組み敷いた。 　乳首に痛いくらい噛みつかれ、俺は息を飲んだ。　 　舌先で噛んだところを辿られるとジンとした快感が下肢に伝わる。 　下半身をもぞもぞと動かしていると、樹が俺の屹立に触れ、軽く扱く。 　それだけで俺は先端から蜜をこぷりと漏らした。 「びしょびしょだな」 　笑いを含んだ声で樹が言う。 「俺もする」 　俺が樹のズボンに手をかけると、樹はその手を軽く払った。 「後でな。今真に触られたら、簡単にイッちまう」 　樹が俺の乳首をコロコロと舐めしゃぶる。 「あっ、ん。でちゃう。あ、あ」 「うん。ミルク溢れてきたな」 　俺は母乳が出にくい体質らしく、唯希のこともほとんど粉ミルクや液体ミルクで育てていた。 　それでも胸を大きな掌でじんわりと揉みしだかれ、乳首の先端を齧られるとそこから白濁がじわりと染みでた。 「真のミルクすごく甘いよ」 　チュッとミルクの出口に吸いつかれ、俺の腰が快楽で浮き上がる。 「こっちも、こっちもして」 　俺は樹の手首を掴み、後口に導こうとする。 　そこはもう完全に濡れそぼり、俺が腰を揺らすだけでくちゃくちゃと音をたてた。 「ああ、こっちのミルクも絞って欲しいって？」 　樹が俺の屹立の括れを親指と人差し指で締め付ける。 「やあっ、違っ。あっ、あんっ、また、またっイッちゃうぅ」 　大量の白濁が己の腹の濡らす。 　俺がハフハフと息を吐くと、樹が俺の鼻先と唇にキスを落とした。 「真、可愛い」 　樹がそう呟き、俺の腰に己の屹立を押し付ける。 「樹。もう、奥、ねっお願い」 「うん。こっちな」 　樹が中指で後口を優しく撫で、指を突き入れた。 「あああっ」 「またイッた」 　嬉しそうに樹が言う。 　樹は指をすぐに増やし、中を探る。 「あっ、い、ああん。樹、ごめんね」 「何が？」 「あんっ。はっ、はあ。俺っ、んんっ。初めてじゃないし、唯希も産んだから、あんっ。緩いかも。樹のこと気持ち、んんっ、あっ、良くしてあげられないかも」