65 / 101

第65話

 樹が乳首に歯をたてながら俺の尻を揉み、狭間に指で触れる。  そこはもう熱く、蕩けていた。  指を二本突き入れられ、俺は樹の肩に爪をたてた。 「あっ、ああ。はっはあっんん」  ローションも使っていないのに、ぐちょねちょとあられもない水音が俺の下肢から響く。  俯くと樹の屹立は反り返り雫を垂らしていた。  俺はごくりと唾を飲むと、てらてらと濡れた樹の先端に触れた。  樹が欲望を滲ませた視線で俺を睨みつける。  俺は先端を親指の腹で円を描くように弄りながら、自分の唇を舐めた。 「ねえ、指じゃなくて早くこのおっきいの欲し……ああああ、イクっ」  樹が中を探る指で俺の弱いところを抉る。  俺は目をちかちかさせながら、自分の腹に白濁を撒いた。  樹が指を引き抜き、灼熱を俺の潤んだ後口に当てる。  後口は早くそれを銜えこみたいというように、収縮を繰り返していた。  樹は俺の頬を優しく撫で、微笑んだ。 「愛してるよ、真」  一気に腰を進められ、頭が真っ白に染まる。 「あああ、ひっ、ひあっ」  腹の奥が熱く濡れ、樹は俺の上できつく目を閉じている。 「お前とすると俺いっつも早漏だな」  俺が樹の鼻先に口づけると、樹は俺の噛み痕のついたうなじを撫でた。 「でもちゃんと気持ちイイよ?」  目を合わせて言うと、樹が表情を険しくした。 「この小悪魔が」  樹が俺の体をひっくり返し、ずんっと腰を進める。 「ああっ」  奥まで入れられ、あまりの気持ち良さに口の端から唾液が滴る。 「あぅ、ひんっ。ひん。あ、あっ、そこ、イイ」  樹のが奥までぐっぽりとはまる充足感に俺の口角が自然とあがる。 「さっきだした俺のが溢れてきた」  樹は俺の後口から漏れた白濁を指先に絡めると、その指を俺の中に突き入れた。 「ううんっ。あっ、あああ。太いぃ。ダメっダメ」  屹立と指。両方を受け入れた後口がみちみちと締まる。

ともだちにシェアしよう!