「真、真っ」 　樹は自分のジーンズと下着を一気に降ろすと屹立を扱き始めた。 「ごめんっ。一回出させて」 　樹の屹立はキスだけで先走りを滲ませ、天をむいていた。 　冬が産まれてから俺達はキスくらいしかしていなかった。これまで樹は相当我慢していたんだろう。 　二、三回扱いただけで、俺の腹に樹が己の白濁を降らせる。 「はあっ、はあ」 　薄暗い寝室で荒い息を吐き、頬を染める樹を見ていると愛しいという気持ちが胸にむくむくと沸き起こった。 　俺は樹の放ったモノを指で掬いとると、自分の後口に擦りつけ始めた。 「うんっ、あ…あっ」 　自分の中は驚くほど狭く、熱かった。 　それでも何とか人差し指と中指を潜り込ませ、ゆっくりと中を馴染ませる。 「ああ、いっ。はあ、うんっ」 「真」 　樹が食い入るように俺の痴態を見つめる。その視線を感じると俺の胸は自然と高鳴った。 　指を引き抜くと樹に後口が良く見えるように、俺は足を大きく開いた。 「樹、きて」 　低い唸り声をあげ、樹が俺に覆いかぶさる。 　後口にひたりと熱を充てられた瞬間、貫かれていた。 「ああっ、ああああ」 　衝撃に背筋が浮き上がる。 「真」 　嚙み痕のついたうなじを樹が熱心に舐める。 　ゾクゾクとした快感が体中に浸透し、後口が緩んだ瞬間、樹が奥まで腰を進めた。 「ああんっ。やっ、深いっ」 「真。愛している」 　樹が中で弾ける。 「くっ」 「ああ、あんっうんっ」 　達したばかりなのに、俺の中の樹はまたすぐに硬くなる。 　樹が己の放ったモノを俺の内壁に塗り込めるようにゆっくりと腰を動かし始める。 　樹の屹立が前立腺を擦り、奥のくぼみに押しつけられる度、頭の奥で火花が散る様な快楽を覚えた。 　腹に付くほど反り返った俺の性器は、触られてもいないのに先端から濃い蜜を垂らしている。