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第21話 出立(13)(*)

「狭い、な……」  突き入れられたショックが大きすぎて、高みに放り出されたまま、降りてこられなくなっているハナの、静止の声を振り切り、ゆっくりと抽挿をはじめた。 「ひっ、は、っ、ぁ、あ……っ!」  律動と呼べるものが形成される前に、静かに突かれ、引かれ、を繰り返される。何かを探るように数度、出し入れしたあとで、テラは確信を持った動作である場所をめがけて、ずんっ、と腰を入れた。 「ぁぅ……っ!」  途端に、あの指で押された場所を潰されるように擦られ、ハナの肉筒がビクビクと痙攣した。それを確かめると、今度は小刻みに動き、その場所を擦り上げた。 「ぁっ、ぁ、ぁっ……ぅ、ぁぁっ……!」  その弱い場所を何度もされると、脳裏に星が散り、光が弾け、身体が無為に痙攣し、汗がどっと出た。視界が明滅を繰り返す、途方もない悦楽に、ハナはもう恥も外聞もなく、泣きじゃくることしかできない。必死に何が縋るものを探し、挙句、テラの背中に回した指で、肩甲骨の薄い皮膚を引っ掻くことでしか、自身を救済できないと知り、ハナは小さな声で、もう許して、と哀願した。 「ぁっ、イく、またイ、ッ、イッ、いっちゃ……ぁ!」  テラに急所を突かれ、擦られ、上を向いた茎からは白いものが混じった粘液が、トロトロと流れ続けている。オメガの射精は長く続くのが定石だったが、これほど長く鮮烈な絶頂を体験するのは、初めてだった。ハナは、畏れを抱いて、テラに泣いて縋った。 「ゃ、ぁあっ! へ、んに、っ、な……っ」 「なってしまえ」 「ゆる、っゆる、して、ぇぇ……っ」 「駄目だ」 「テ、ラ……ッ、テラ……ッ」  快楽の源泉からは、絶えることなく熱が湧き出し続けていた。大きな波にさらわれるたび、ハナはもう、取り繕う間もないほど、激しい愉楽に押し流されていく。テラの背中が赤く痕を残していることも、身体を倒したテラの下腹を、言い訳のしようもないほど汚してしまっていることも、もう気づかなかった。そのままさらなる高みに投げ出される──と畏怖した時、テラが耳朶を食み、首筋を甘噛みしてきた。 「ぁっぁ……!」  ハナの先端の割れ目から、流れ続けている液体が、テラの下腹に擦れた刺激で、さらに流れ続ける。茎を扱かれ、揉むようにされ、愛撫の強さを時々、弱めては、ねだるように仕向けられると、もうたまらなかった。ハナがテラの名前を呼ぶたびに、強弱をつけて抽挿され、腰を大きく回される。 「っぁ──……っ!」  そうして、何度目に迎えた絶頂か、考えられないほど追い上げられた先で、ハナは、ふわりと身体が浮いた錯覚に陥った。

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