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第8話七彩side

「いい!?!?次こんな仕事OKしたらクビだからね!!」 車で家まで送ってもらい、玄関先で一ノ瀬に噛みつく。 「仕事を選ぶような人にはなって欲しくないよ。俺は。」 「うん!僕もなりたくない!!けど!あーゆーのは僕よりももっと可愛げのある声優さんがやった方がいいって!もう疲れた!送ってくれてありがとう!また明日ね!!」 吠えるだけ吠えてドアを強く閉める。 僕はもっと大人しめの感じの役を主として名を連ねたかった。 僕のキャリアビジョンと全然違うから気持ちが追いついていかない。 今日の仕事だってビ、ビーエル?のやつだったし。 ツイッチャーだってほぼ僕のタグなんか『#時枝七彩は受け』だの『#なーちゃんは永遠の受け』だのギャーギャー呟かれて見る気にもなれない。 でも、こんなファンがいるから僕はこいつらを見返してやる、頑張ろう!って気持ちになるから余計意味わかんない。 このハッシュタグを『#なーちゃんは永遠の弟』とか『#七彩様は私の夫』とか塗り替えてやる! ちなみに僕は『なーちゃん』って呼ばれるのそこまで嫌いじゃない。 『今日の夜7:30からテレビに俺出るよー!みんなCD聞いてくれてありがとー!てか俺は受けじゃない!!』 ツイートしたらすぐリツイートしてくれるファン。 『もうずっと聴いてます!』『神かと思った。』とかちょっと頭大丈夫かなって思うやつがあるけど喜んでくれるなら嬉しいかも‥? 『好きです』 ね? ちょっとおかしんじゃない?って言うリツイートが来ちゃった。しかも男の人。俺そっちのケないから!! あーもー絶対見返す!!

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