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第55話※誓司とXXX

※瑞樹視点 誓司先輩の想いを聞いた、そんな昔から俺を知っていたのか。 姫だからではなく、俺を見てくれている…そう言われただけでとても嬉しい。 『君はこれから姫ではなく君自身を見てくれる仲間をどんどん増やし、生き延びなくてはならない』 櫻さんもそう言った、誓司先輩と結ばれたらそれは仲間になるという事なのだろう。 俺のために共に戦ってくれる、頼もしくて大切な… 重なった手から見えないなにかが流れ込んでくるような不思議な感覚がした。 そのなにかは俺の体を伝い紋様がある腿に集中して熱を持つ。 この感覚は覚えている、初めて玲音と繋がったあの日に感じたものと酷く似ていた。 「瑞樹様、これが俺の愛です」 「あっ、うくっ…」 誓司先輩に言われて、このなにかは誓司先輩の気持ちなんだと分かった。 俺の心まで覆われていく、体がいっぱい愛で溢れてくる。 キスに夢中になり、誓司先輩の背中に腕を回す。 深く深く溺れていく…誓司先輩の手が俺の肌をゆっくりと撫でる。 少し撫でられただけなのにビクッと反応して下半身が熱を持つ。 二回目の行為で体は慣れたのか、あまり抵抗はなかった。 でも、なんでだろう…体が火照って熱くなる。 誓司先輩は俺のズボンのベルトを外すために手を伸ばして俺は自分のシャツを脱いだ。 「…っ、はぁ…あつっ」 「瑞樹様、大丈夫ですか?」 「…ぇ、なにがですか?」 「顔がとてもやらしいですよ」 誓司先輩に吐息混じりでそう囁かれただけなのになにかが上がってくる感じがして一気に下半身が不快になる。 何だろう、まとわりついてくるような嫌な感じ……もしかして声だけで… そう思ったら恥ずかしくて急いで下半身を隠そうとしたらその前に誓司先輩に足を掴まれて開かされた。 ズボンは床に落とされて下着姿とはだけたシャツだけの格好になった。 誓司先輩は気持ち悪くないのだろうか、うっとりとした顔で俺のを下着越しで触れていた。 頭が体が求めている、誓司先輩がほしいと… 「瑞樹様、何も恥ずかしい事はないのです」 「…あっ、うっ」 「瑞樹様を愛し、瑞樹様に受け入れられた男から与えられる刺激は全て貴方を満足させるもの」 「…ひっ、強く擦ったらっ」 「俺の声や与える刺激は貴方の媚薬となり狂わせる事が出来る、乱れた美しい貴方が見れる…俺はそれだけで構わない」 「だっ、めだっ…せぃ、じせんぱっ…も、気持ちよくなってほしい…あぁぁっ!!!」 誓司先輩の言っている事は本当なのだろう。 下着越しに愛撫されて、腰を震わせてまた下着の中に出してしまった。 はぁはぁとまだ熱い体を我慢して息を整えて誓司先輩を見つめる。 俺だけ気持ちよくなったらそれは自慰と何も変わらない。 好きなら相手にも良くなってほしいと思うのは当然だ。 なのに誓司先輩は俺さえよければいいと言う。 だとしたら俺だって誓司先輩さえ気持ちよくなってくれたら俺が良くなくても構わない。 でもそれは、何だか寂しいと感じる…目の前にいるのに…一人のような気分だ。 誓司先輩は一瞬キョトンとしていたが、すぐに柔らかく微笑んだ。 「瑞樹様は本当に優しい」 「俺は思った事を言っただけですよ」 「はい、そうですね…でも大丈夫ですよ」 「…?」 「俺も瑞樹様に触れられてとても気持ちよくて興奮していますから」 「証拠」だと誓司先輩はそう言い自分のズボンのベルトを外した。 脱がなくてもズボンを押し上げるそれが見えて分かる。 俺に触っただけで誓司先輩が興奮しているという事は嘘ではないようだ。 顔を赤くしながらも目が逸らせなかった。 誓司先輩はズボンと下着を脱いで、シャツ一枚の格好になった。 二つだけ外されたシャツから誓司先輩の色気がある鎖骨が見えて胸が高鳴った。 俺の精液で汚れた下着を脱がされて、下半身は白く汚れていた。 この部屋に来る前に風呂に入ったがまた入った方がいいな。 「あの、先輩…俺ちょっと風呂に」 「そんなの必要ないですよ」 そう言った誓司先輩は俺の下半身に顔を埋めて汚れた部分を丁寧に舐め取っていた。 くすぐったくて、気持ちよくて、ピリピリとした刺激が下半身に集まり吐息を漏らす。 丁寧に舐めていき、感じてヒクヒクと動く尻に誓司先輩は指を埋める。 精液で濡れた指が中の中まで招いている。 撫でるように壁を擦られてビクビクと腰が浮いた。 強い刺激に目に涙が溜まる。 「あっ、ひっ、あっあぁっ!!」 「指が溶けてしまいそうだ、瑞樹様…俺もここで気持ちよくしてくれますか?」 涙目になりながら返事の代わりに必死に頷いた。 俺で誓司先輩がよくなってくれるなら俺の中に… 広げるように何度も指が抜き差しされて、今何本俺の中に埋められてるのか分からない。 精液がくちゅくちゅ音を出していて、耳を犯す。 誓司先輩も息を荒げて余裕なさそうな顔だが、俺が痛くないようにちゃんと広げてくれている。 誓司先輩のは身長は俺より低いのに、俺より立派なものがある。 手を伸ばしても届きそうにない。 足でとても申し訳ないが、誓司先輩のに触れた。 「…っく!!」 「…ぁ」 かなり我慢していたのか、少し撫でただけでイッてしまった。 俺の足は誓司先輩ので白くなった。 誓司先輩の努力を水の泡にしてしまって申し訳ないと謝ろうとしたらグルッと指をかき混ぜられてしこりを押された。 その刺激で俺もイってしまった。

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