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◇付き合い記念*圭7

「――――……最初、ちょっと我慢、な?」  囁かれて、足を開かれて。ものすごく、焦る。 「……っっ」  ……酔ってなくて、シラフでって。  恥ずかしすぎて、死ねそうな気がする。  それでも――――……。  最中ずっと優しかった高瀬の、触れ方と言葉に。  なんかもう、受け入れようとしか、思えなくて。  ただただ、唇を噛みしめて、こらえていると。  指で慣らされて、開かれた体の真ん中に、硬いものが押し付けられた。 「……織田」 「………っあ……」  ――――……はいった……。  ゆっくり、たくさん、慣らされてたせいか。  圧迫感は、ものすごいのだけれど、痛みは無い。 「……なるべく、力、抜いて」 「……っ」  ……それは、無理。  全身、力入りすぎてて。  つかほんとに、される側って……恥ずかしい。 「……織田」  ゆっくり体をあげてきた高瀬に、唇をふさがれる。 「……ン、ん――――……」  長くキスされて、自然と、体中強張ってたのが、解ける。  そろ、と、高瀬の背に、手を回すと。  不意に高瀬が動いて、中を、軽く突き上げられた。 「っん……っ……っあ……!」  声を上げた唇に、また高瀬の唇が重なって、声が飲み込まれる。 「ん……っ……ん――――……は……ァっ……」  少しずつ出入りを繰り返しながら、ゆっくりと、少し奥まで貫かれる。  息、まともに出来ない。 「……っ……っ……ぁ!」 「――――……息、吸って」  息を詰めていると、高瀬の声が耳元で聞こえる。 「大丈夫、ゆっくりする…… 痛くしないから……」 「……あ…… ん……ぅ……」  髪が掻き上げられて、額にキスされる。 「……っ……ん……あ……っふ……」  ず、と貫かれて、それが気持ちいいのが、信じられなくて、目をつむった。 「……ん、ゥン……っ……アッ……」  軽く揺すられて、目の前が真っ白に弾ける。 「――――……たか、……せ……ぁ……」  ――――……気持ち、イイ、なんて……。 「……たか、せ……」  ぎゅ、と高瀬にしがみついて、首を振る。 「……織田?――――……辛い?」  優しい、でも少し、熱っぽい、声で、そう聞かれて。  首を何度も横に振った。 「…… なんで――――……んな、 気持ち、い……」 「――――……」  思わず、言ってしまった言葉に、高瀬は、一瞬止まって。  すぐ、ふ、と笑った。 「――――……かわい、織田」 「――――……ん、……っあ……」  ――――……こんな、事が、できてしまうなんて。  もっとなんか――――……   男同士って。 もっとなんか違うものな気がして。  こんな、キスしてくれたり、優しくされたりも、想像できなかったし、  自分が、こんなになると、思ってなかったから。  ――――……なんかもう、普通に気持ちよすぎて。  相手が、高瀬だから、だとは、思うんだけど。  ほんとに、もう、オレ、どんだけ、高瀬が、好きなんだろう。  こんな事、受け入れて。  ――――……こんなに、気持ち、良いなんて。 「……たか、せ……」 「……?」  首に腕を回して、ぎゅ、と抱きつく。 「織田……?」  多分、思うままには、全然動いてないんだと思う。  優しいそれに、どうしても、言いたくなって。 「――――……オレ ……たぶん……」 「……ん?」 「……もすこし…… 平気……」  言うと、高瀬が、一瞬動きを止めた。 「―――……もう……馬鹿だな、織田」 「――――……え」  抱きついて少し浮いていた背を、枕に押し付けられた。 「せっかく優しく、してたのに――――……」 「――――……っ……っ……」  ふ、と笑む、高瀬が、なんだか急に男っぽく見えて。  ぞく、と震えた瞬間、ゆっくりと深く、貫かれた。 「――――……っあ……!」  小刻みに、上がる声が、また深いキスに奪われた。 「んんっ……っん……っあ……」 「――――……織田……」 「……っ……っ……ん、ぁっ」 「――――……っ……しめすぎ、織田……」  っな事、言われても。  無理。  こんなふうに激しくされても、気持ちよすぎるなんて。   ――――……どうなってんだろう、オレの、体。 「……はー……きっついな……」  前髪を掻き上げて、高瀬が、オレの上で、苦笑い。  汗、が――――……色っぽくて、ぞく、とする。 「――――……なんかオレ、すっげえ、気持ちいい……」  そんな風に言う高瀬は、すごく、カッコよくて。  知らずまた、締め付けて。  すると、ぞわりとした感覚に襲われて、喘ぐ。 「――――……織田、すごい泣いてる……」  あふれてくる涙を、高瀬の指が拭って、瞳を細める。 「……大丈夫か? 辛い?」 「――――……っ」  首を横に振ると、ふ、と笑んだ高瀬に、ちゅと口づけられて。首筋にキスされる。 「……っ……ふ……」  ――――……だめだ、もう、オレ、ほんとに、気持ちよすぎて。  すると、また、ぐ、と突き上げられて。  噛みしめた唇を、奪われて、解かれる。 「――――……声出して。辛かったら、言って?」 「……っ……うん……」  頷くと、腰を掴まれて、一度ギリギリまで抜かれて、またゆっくり、深く繋げられる。  感じるのは、痛みではなくて。  何も、考えられなく、なって。  与えられる快感を追うしかなくなって。  ずっと感じてたのは。  ――――……高瀬が、大好き、て事だけだった。

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