144 / 235

◇幸せすぎ*圭 2※

  「……ん、ン……」  ……高瀬のキスだ。  覆いかぶさるみたいに、深いキス。  舌が熱くて、激しい。 「――――……ん……んんっ……ぅ」  キス、深すぎ……。 「た、かせ…… ちょ――――……待っ……」  息、できない。  酔ってるせいか、全然ついていけない。  は、と息を吐きながら、高瀬から一旦唇を離した。 「――――……頑張ってよ。織田」  クス、と笑って、高瀬が言う。首の後ろにかかった手に、ぐい、と引かれて。また、深く重なった。 「……んん、……っふ……」 「――――……あーなんか…… 織田だな……」  朦朧とした意識の中。  少し離された唇の間で囁かれる。 「……ン、う……」  また深くキスされて。  なんか――――……高瀬、好きすぎて、気持ちくて……。 「……ん……っ……」 「たかが数日離れただけで、こんなに会いたいって思ったの、初めてでさ……」  唇を離されて、至近距離で、見つめられて、囁かれると。  胸が、きゅん、として、切なくなる。  ほんとに、胸って、ときめくと、締め付けられるみたいになるんだなあ……。  高瀬って、ヤバい……。  じー、と高瀬を見上げて、大好きすぎる……なんて、思っていたら。 「――――……なのに、織田ってばさ……」 「……?」  急に、低くなった、高瀬の声に、ん……?と首を傾げてると。  くる、と後ろを向かされ、鏡に手をつかされて。 「……たかせ……?」  後ろから、手が回って中心に触れられる。  びくん、と体が震えて。戸惑う中、いきなりきつく扱かれて。 「っ……? あっ……っ……っ……」  急な刺激に、なすすべもなく、鏡に付いた手に、倒れ込むように寄りかかった。 「や……あっ……」  首筋に舌が這って、弱い所を刺激される。 「――――……あんだけ言ったのに、須長と2人きりになってるし……」  耳元で低い声で囁かれて、そのまま、中に舌が挿しこまれる。 「……や……んン……っ……??」 「……オレ、ちょっとだけ、怒ってンだよ、織田」 「……っ」 「2人きりにならないでって、言っただろ?」 「……だっ、て…… トイレ……1人で、行ったら……」  後からついてきたんだもん……。  そっちは声にならない。 「……あっ……っ……ン……」 「……須長に切られてから電話出ないし……店についたら、織田も須長も居ないし。オレが一瞬どんだけ焦ったか、分かる……?」 「……っ……」 「……しかも、すげー酔ってるし……あんまり飲むなって言ったろ……」  する、と胸に手が這って。乳首を刺激される。  下はもう達する寸前。 「……ん……!……あ……っ……」  ……もう無理。  がく、と足が抜けそうになる。 「っと――――……」  胸に回ってた手で、支えられた。 「……何?もう、立ってられない?」 「……っ……」  高瀬の愛撫に容赦がなくて、刺激が強すぎて。  涙が滲む。 「……背中、ついて」  体を反転させられて、壁に背を付けられる。 「首に捕まってて」  怒ってる、とか言いながら、声は優しい高瀬に、ぎゅ、としがみつく。 「――――……中、洗うよ……」 「……っ」  ボディシャンプーのついた指が、中にぬる、と入った。 「……っ」  ぶる、と震える。 「……んっ……っぅ……あ……」  ゾクゾク、する。 ……気持ちいい。    「織田、キスしよ――――……」 「――――……」  高瀬の肩に押し付けていた顔を上げて、キスを受け入れる。 「……っ……ん……た、かせ……」  ぎゅ、としがみつく。  中、きもちいいとこばかり擦られて、気が遠くなる。 「……あっ……んん、う……っ」 「イきそう……?」 「……う、ん……っ」 「だめ。まだ、我慢して」   薄く瞳を開いて、高瀬を見上げる。 「……涙……」  ふ、と笑って、高瀬が目尻のあたりをなめる。 「――――……こんなに、気持ちいい事に弱いのにさ……」 「……あっ……んん、っ……や……っ……」  気持よすぎて、涙が溢れる。 「……男相手でも、警戒しろよ」 「……っ……っ」  この、容赦のない、攻め方は。  ……ほんとにちょっと、怒ってるのかなと焦るけど。  なんか、高瀬のこの、容赦ない感じも、カッコよすぎて。  ……ていうか、結局優しいし……。  ドキドキして、ときめいてしまってる自分が居る事も、すごく自覚してる……。

ともだちにシェアしよう!