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◇心臓に負担?*圭

「今日はゆっくりするとか、言ってたろ?」 「うん」  高瀬の言葉に頷くと。 「プラネタリウム、今日でもオレ平気そうだけど」 「え。 高瀬、元気?」 「ん。今日でも明日でも、どっちでもいいけど」  水を飲み終えて、ペットボトルの蓋をしめると、高瀬がそれを受け取って、ベッドの下に置いた。 「まあ、今日は結構な雨みたいだから、明日でもいいよ。織田、どっちがいい?」 「んー……プラネタリウムだから雨でも全然いいよ? 高瀬が元気なら」 「元気だよ。じゃあ今日行く?」 「うん」    じゃあ、今日デートか。  ……楽しみが早まった感じ。  嬉しいかも……。 「織田」 「ん?――――……」  肩を抱かれて、そのままよく分からないまま、倒されて。 「――――……ん、……」  上に押し乗られて、ちゅ、と優しくキスされて。  少しだけ唇が離れて、超至近距離から見つめられる。 「……高瀬……?」  すごい、また、心臓が、ドキドキするしっ。  ……カッコよくて、やばいし、高瀬。 「――――……」  たまたま触れられてて、気づかれたみたいで。  高瀬の手が、服の下に入ってきて、直接胸に滑った。  びっくりして固まっていると。 「――――……ドキドキ、すごいんだけど」  ふ、と笑われて。  何も言えずに見上げていると。 「……うつりそう」  そんな風に言いながら、ゆっくりキスされる。  絶対また激しくなっただろう心臓音に、ひーーえーー、と固まっていると。  高瀬がクスっと笑った。 「可愛いなー……織田」  ちゅ、と頬にキスされて、見つめられるけど、手が胸に触れたまま。  心音確かめられてるみたいで、恥ずかしくてもう余計にバクバクしてて。  クスクス笑って、高瀬が、手を離した。 「なんか、心臓に負担かけそう」  可笑しそうに笑いながら、そんな風に言ってくる。 「……いっつもかかってるけど」  絶対遊ばれてるなーと思いながら、むー、と呟くと。  ますます面白そうに笑う。でも、視線が、優しすぎるので。何も言えない。 「――――……」  なんか。    ――――……オレと話してる高瀬が、楽しそうだと。  ……なんかすごく。嬉しい。 「――――……もうちょっと、寝ようか……」  クスクス笑いながら、唇が重なってきて。  触れたまま、そんな風にしゃべる。 「プラネタリウムで寝たくないし」  そんな高瀬の言葉に、ふ、と笑ってしまう。 「プラネタリウム寝ちゃったら、もったいないなーて思うけど……」 「――――……」 「何人かと行ったけど、実際寝る子も居たよ」  クスクス。思い出し笑いしてると。 「――――……」  優しい触れるだけだったキスが、急に、深くなって、舌を挿しこまれた。 「……ん……?――――……んぅ、……」  高瀬、キス、……なんなの、急に。  なんか。激しいし。   「……あのさー、織田さー」 「……ん……??」 「寝る子いたよ、とか、そういうの要らないし」 「――――……?」  ……はっ。  ……もしや、またヤキモチか。 「……ていうか、オレ、全然気にしてないから言えちゃうんだけど……」 「――――……まあそれも分かってるんだけど……」 「……ん……」  ちゅ、とキスされて。  高瀬がクスクス笑う。 「別に本気で怒ってるんじゃないんだけどさ」  言いながら、よいしょ、とオレをひっぱりあげて、腕枕というのか、もう抱き込まれているというのか。とにかく、密着した状態で、抱き締めてくる。 「――――……まだ4時だと早すぎだから…… 朝まで寝よ」 「うん…… ていうか、高瀬、この体勢、疲れない?」 「大丈夫。 すげー可愛いし」 「――――……っ……」  高瀬って……言う事、恥ずかしすぎる。  いつもだけど。

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