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第4話 後

コップに水を注ぎ、ミツリの前へ出した。 「綾人こわーい。そんなんで接客とかできたの?」 「お前よりも怖くない。森永さん、お前見てビビってたじゃんか。もう少し話を聞きたかったのに」 「大丈夫だよ。それに、人は見かけによらないのに。傷ついたなー。」 彼は全くそんな素振りを見せず、水を飲んだ。 ミツリは黒髪に白い肌、青みがかっている瞳をしている。見た目は昔と何も変わらない。 彼の瞳が青みがかっているのはクォーターだからと彼から聞いた。 服は黒を中心としたもので、耳にはピアスを空けている。 少しガラが悪い人と思われても仕方がない。 けれどそんな彼には、ある不思議な力がある。 「あ、それと松永さんて依頼内容はなんて言ってたの?」 「1週間後に買い物に付き合ってほしいって内容だった。集合場所とか時間は後で店に連絡するらしい」 「へー。そっか」 「読んだんだろ?」 「何を?」 「とぼけんなよ。森永さんの心だよ」 信じられない話だが、彼、ミツリは人の心を読むことができる。

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