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【番外編】朝日兄弟のバレンタイン
夜彦。
おほほ。今日は聖バレンタインデーだそうでございますね。
やつがれは料理が滅法苦手でございますので、恋文でご勘弁を。
拝啓 愛する夕馬
お初にお目にかかった一瞬で、やつがれはお慕い申し上げることを腹に据え申しましたのでございます。もう貴方様には幸せしかございませんのでご覚悟を
真昼。
『なにがほしいかいえ。
なんでもいえ。
ぜんぶやるから。
だから、いきてくれな?
すき。
だいすき。
あいしてる。
チュッ
ペロッ
イッヒッヒ』
真昼は意地悪に笑いながら夕馬の頭を撫でる。
『あほ、なんでそんなにかわええんや……ぼくぅをとかすきか?』
優しく笑う真昼。
『だいすき』
ようちゃん。
朝、目覚めると、ようちゃんが優しく笑っていた。
「ハッピーバレンタイン♡」
僕にハート型の赤い箱を見せながら開けると、四角い茶色いものが並んでいた。
「生チョコっていうの」
へぇと思って一粒掴んだら、パクっと食べられた。
えっと思ったら口を塞がれた。
甘さが……蕩けてた。
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