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ある日、森の中⑧
「やっぱりお前、いいなぁ。
......今の声、すげぇ興奮した」
彼の唇はいつの間にか胸から移動していて、また口にキスをされた。
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、好き勝手に口内を犯される。
歯列を舌先がなぞり、舌を絡め取られ、とろりとした唾液を送り込まれた。
しかもその間も、股間を彼の膝が悪戯に刺激し続けていて、気が狂いそうになる。
「やめ......ろよっ、この......変態がっ!」
やっとの想いで、絞り出した声。
でもそれは二人の浅く荒い淫らな吐息によって、すぐに掻き消された。
そして散々好きに弄ばれた後、僕は急に解放された。
しかし油断し、放心してだらしなく開いた唇に、熱くかたい何か が押し当てられた。
「ひっ!?」
悲鳴に近い声をあげ、思わず目を開けた。
そこには想像した通り、彼のモノがあって......見たこと無いくらい大きなそれが僕の口に、暴れる間もなく無慈悲に捩じ込まれた。
ホント最悪だ、コイツ。
だけどこれはある意味、チャンスかも知れない。
相手は、37歳。
一回抜いてやったら、身の安全は補償される気がする。
僕はクスリと笑い、そのままそれに舌を這わせ、軽く吸い上げた。
「お前、何考えてんの?
何で急に、従順になってんの?
......マジで抵抗、しないつもりかよ」
僕の頭を軽く押さえ付けながら、馬鹿にしたように彼が嗤う。
抵抗?しないと思う?
......してる最中だよ、クソ上司!
本当は反吐が出そうだったけれど、ねだるような、甘えたような視線を彼に向け、舌と唇で優しく奉仕を続けた。
「くっ......!お前それ、ヤバ過ぎ。
......慣れてるんだな、なんかムカつくわ」
彼が僕の頭を押さえる力が、強くなる。
もう少しだ。
もう少し我慢したさえ、全部終わる。
彼の命令に従うふりをしながら心の中でほくそ笑み、僕は夢中で彼のそこをしゃぶり続けた。
僕に触れる彼の手が、小刻みに震える。
......情けなく全部口の中に吐き出して、吠え面かきやがれっ!!
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