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ある日、森の中⑨
課長は僕の後頭部を一際強く押さえ付け...そのまま口内へ白濁した体液を放出した。
それは決して美味しいものではなかったけれど、これでようやく解放されるのだと思い、ちょっとだけ安堵した。
直ぐ様吐き出してやろうと思ったのにこの男はそれを許さず、僕の顎を押さえ、無理矢理すべて飲み込ませた。
悔しさだとか、情けなさだとか...様々な感情が混じり合い、物理的な苦しさも加わって、自然と涙が溢れ出る。
それでも彼の顔を睨み付け、吐き捨てるみたいに言ってやった。
「......絶対にお前の事、許さないから」
それを聞いた課長は、またしてもククッと余裕な顔で笑った。
「まだ抵抗する気力、残ってんだ?
お前、マジで最高だな。
屈服させがいがあるわ、ホント。
......可愛いお口で一回抜いて貰ったお陰で、余裕が出来たし」
その言葉に愕然とし、視線を先程まで口に含んでいた場所に向ける。
そこは全く勢いを失っておらず、昂ったままで...それを見て僕は、事態が更に悪化した事を知った。
「終わりだとでも、思ったのか?
......長い夜に、なりそうだな」
ニタリと、彼の口角が上がる。
ベッドの上、僕は後退 ろうとしたのだけれど、腕を掴まれて。
......再び強引に組み敷かれ、唇を彼の唇で塞がれた。
「んっ......、ふっ......、離せ......っ!」
彼の胸を、両手で押し戻そうと必死に暴れた。
だけどそんなのは何の意味もなさず、僕の体を押さえ付けたまま、彼はまた楽しそうに笑った。
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