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好きって、言ってよ⑥

 今度は答える事なく無言のまま、いきり立つ彼のモノを口に含んだ。  大き過ぎるそれで、人よりも小さな僕の口はいつもいっぱいいっぱいになる。  ......でも、嫌じゃない。    彼の体が、ガクンと弓形になり、震える。  そしてそれを見て、ほんの少しだけ気分が晴れた気がした。  軽く舌打ちをして、またしても器用に足の指で僕の股間を刺激する彼。  でも気をよくした僕は、彼に与えられる刺激に溺れながらも、夢中で口淫に励んだのだけれど。  ......そこでまた課長はクスクスと笑い、聞いた。 「久米君......気持ちいい?  お口で奉仕しながら、足の指なんかで弄られるの」  本当に、ゲス過ぎる。  ......今日は絶対コイツを、僕より先に逝かせてやるっ!!  「本当に、口の減らない男ですね。  ......でもあなたのここだって、もう限界が近いんじゃないんですか?」  クスリと笑ってそう言うと、そのまま軽く吸い付いた。  僕だけでなく彼の呼吸も乱れ、浅く荒いモノに変わったのを感じ、気持ちが高揚していく。  でも彼は切なげな吐息を漏らしながらもまた口元を意地悪く歪め、言いやがった。 「うん、もう限界。  久米君、ちん○いれさせて。  ......それと口は生まれた時からひとつしかないから、減らしようがねぇな」  まじで腹立つな、コイツ。  ......可愛げが、なさ過ぎだろ。  心底げんなりしながらも、僕の方がもう限界だった。  ......早くこのかたくて太いモノで、中をメチャクチャに突いて欲しい。

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