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好きって、言ってよ⑰
「量が多いし、無駄に濃いんですよ、あなたの。
後処理が大変なんで、二回目からは外に出して下さいね」
僕の言葉に課長は、プッと吹き出し言った。
「なるほど、なるほど。
一発目は、今すぐ中に欲しいと。
りょーかい!
......出してやるから、下のお口で全部飲み干せよ」
そんな事、言ってねぇよ!!
そう、叫びたかったのに。
僕の口から出るのはやっぱり、卑猥な吐息と喘ぎ声だけで。
ガツガツと乱暴に腰を振り、僕の中を好き勝手に蹂躙するくそ上司。
「久米君、逝くぞ?
お前も一緒に......な?」
一番奥に、突き立てた状態で。
再び彼の唇が背中に寄せられ、キスマークを付けられた。
後ろを抉るだけではなく、僕のあそこを触る彼の手の動きが、速度を増していく。
その後背後から強く抱き締められたまま、二人ほぼ同時に果てるのを感じた。
「好きだよ、久米君。
......俺を両刀使いにした責任、お前も取れよな。」
彼の甘い声が優しく、惚けたような状態の僕の耳をくすぐった。
***
熱く硬い肉の楔を引き抜かれると、ぐったりと前のめりでベッドに倒れてしまった。
でも直ぐ様起こされ、今度は壁に向かって手をつき、立たされる。
「無理......ちょっと、休ませてよ」
呼吸を乱しながらそう訴えたのに、ゲスクズ上司はクスリと笑い、そのまま再度僕の中へ。
「駄目。
逝ったばっかの方が、敏感だろ?」
胸に手を回され、先端をくにくにと弄られると、またしても脳と体が蕩けていくのを感じた。
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