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好きって、言ってよ⑲

「淫乱じゃ、な...んん!」    ゆっくりと、でも着実に。  また彼が僕の中に、侵入してくる。  そしてそれは目的の場所に到達すると、優しく甘い刺激を僕に施した。 「こんなに、感じてるのに?  でも、どうしよっか。  俺さぁ......火が着いたら、絶対にあと一回じゃ我慢できないよ?」   僕の中。  彼のモノがいやらしく、執拗に暴れ続ける。  そしてそれに悦び、媚びるみたいにしてまた締め付けるのを嫌でも感じてしまう。  なのに彼はそれをあっさり引き抜き、また耳元で囁いた。 「だからもう今日は、やめとこっか?  俺は大好きな久米君との約束、破りたくねぇし」  それに驚き、また振り向いたところで。  僕の唇を彼の舌先が割り、舌を絡め取られて。  ......それに僕も夢中で答え、荒い吐息を漏らした。  引き抜いた癖に緩やかに腰を使い、さっきまで繋がっていた場所にわざと当て、擦り上げる課長。 「ん......ふぅ。  ......ホント、いい性格してますね」  微笑みを顔面に貼り付けてもう一度、今度は自分からキスをした。  舌と舌を絡め合う、激しい口付け。  唇を離すと、どちらのモノかわからない唾液が二人の間で糸を引き、プツンと途切れた。 「うん、よく言われる。  ちゃんと気遣いの出来る、最高の恋人だろ?」  ......どの口が、言う!    でもこんな会話をしながらも、執拗にぐにぐにと、彼のモノを押し当てられ、擦られて。  呼吸がどんどん荒くなり、自然と声が漏れた。

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