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好きって、言ってよ⑳

「はい、おしまーい。  もう一回、シャワー浴びる?」  コイツ、ホントムカつくな。   こんなの......我慢出来るわけないじゃん! 「......続き、しないの?」    苛立ちながらも、聞いた。  クスリと楽しそうに口角をまたあげて、聞き返す彼。 「して欲しいの?  でも一回で終わりに出来る気がしないから、その場合は、また中に出す羽目になると思うけど」  ......この、確信犯め。 「本当に、どうしようもないゲスですね。  ......もう、中でもいいよ」    嫌みを一言、添えてから。  自分からお尻を突き出し、屈辱過ぎる言葉を口にした。 「......中でも、いい?  俺としては、無理はさせたくないんだよ。  久米君が、中出しがいいって言うなら続けるけど、我慢させてまでは......ね?」  わざとリップ音をたて、頬に唇を寄せる外道。  これだけ辱しめておいて、まだ足りないというのか。  でも何度も擦り付けられ、じわじわと快感を押し上げられて。  僕はまたしても半分泣きそうになり、羞恥と怒りで小さく震えながらねだった。 「課長......お願いです、中に出して下さい」  言い終わると同時に、一気に最奥まで。    それだけで軽く逝きそうになり、大きく体が反り返る。  そんな僕の頭を彼は優しく撫でながら、耳に舌をねっとりと這わせた。 「よく出来ました。  素直ないい子にはご褒美、いっぱいあげるからね」  クスクスと楽しそうに笑いながら、激しく突き上げられる。  何度も、何度も。

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