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好きって、言ってよ 21
身長差があり過ぎるせいで、壁に腕をついていると言うのに、バランスを崩し、倒れそうになる。
すると、この男。
背後から僕を貫いたまま、太ももに腕を伸ばし、足を大きく開かせた状態で持ち上げた。
いわゆる、駅弁スタイル。
あまりにも恥ずかしくて、さすがに抵抗しようと暴れたのに、繋がったまま、しかも背後から抱き抱えられている為、それは易々と封じられた。
「お前......ホント、ふざけんな!!」
快楽に震え、息を乱しながら。
辛うじて動かせる顔だけを後ろに向けて、彼の肩に噛み付いた。
「ホント、仕付けがいのある可愛い子リスちゃんだなぁ。
......このまま種付けしてやるから、お前はもう馬鹿みたいに逝きまくっとけ」
宣言通り、ガンガンに中を犯されて。
何度目か分からなくなるくらい中に精を吐き出され、その間僕は狂ったように喘ぎ声をあげ続けた。
***
「久米君、お前も飲む?」
完全に腰が砕け、へろへろのままベッドに横たわる僕を尻目に、ペットボトルに入ったミネラルウォーター片手に聞かれた。
......この、体力オバケめ。
毛布にくるまり、恨みがましい視線を彼に向けたまま、コクンと小さく頷いた。
彼はそれを一口含むと、そのまま僕の唇に口付け、流し込んだ。
......水くらい、普通に飲ませろよ。
さっきまでの行為が嘘みたいな、穏やかなキス。
それにまんまと流されて、腕を伸ばし、抱き付いた。
「いつもこれくらい、可愛げがありゃいいんだけどな」
クククと肩を揺らして笑う、くそ上司。
でも僕は口応えする気力すら残されてはいなかったから、ただ彼の背中に爪を立てた。
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