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2ー1

 俺が居候を始めて一ヶ月くらい経った時、宿題をやっていた俺に茄治が嫌みのように言ってきた。 「せっかく親いねえのにあんたがいると女連れ込めねえじゃん」  今日は両親とも仕事で夜遅いらしい。よくあることだった。都度意識しないようにするのが大変だったけど。  俺は茄治の邪魔をしちゃ悪いと思って、用もないのに出かけようとした。その方が気が紛れる。  椅子から立って、部屋のドアから出ようとしたら呼び止められた。 「待ってよ兄さん」  腕を捕まれた。その腕が思ったよりもたくましくて、ドキッとした。   「試してみない?」 「は?」  何を言い出すのかと思った。 「あんた女とやったことある?」 「ない」  そんなのあるわけない。 「モテそうなつらしてるのに」  顎をくいっと寄せられ、俺の顔を凝視するように見てくるので、俺は戸惑った。 「して欲しいって顔してる」 「し、してない」  俺の顔をまじまじと見てくる茄治から、目をそらした。そんなに見つめられたら邪な気持ちがバレてしまう。 「顔だけはきれいだから、あんたで我慢しとく」  何を言ってるんだ? 茄治の言うことについていけない。 「服脱いで」 「え、あ、う」 「脱げって言ってんだよ」  命令口調でもう一度言われた。義弟が、茄治が何を考えてるのかわからなくて、怖かった。仕方なく言うとおりにした。  上半身裸になって、じろじろと見られると恥ずかしくてうつむいてしまった。 「何もじもじしてんの? 早く下も脱げって」  ズボンを脱いで、下着だけになると、やばいことに、中のものが膨らんできていた。こんなとこ見られたくない。  しかも茄治に気付かれてしまった。 「何たってんの? 弟相手に。あんたやばくない?」  恥ずかし過ぎて頬が熱くなった。 「うっ」  言い訳できないのだった。実はこっそり弟でナニってたなんて死んでも言えない。 「ねえ、ちゃんと気持ちよくしてよ」  茄治がズボンを脱いで下着から出したそれをついまじまじ見てしまう。 「何じろじろ見てんの?」  俺は慌てて目をそらした。茄治のはたっていないみたいだった。相手が俺だから当たり前か。 「ほら、舐めろよ」  モノを口に押し当てられた。まだ完全に大きくなっていないそれを、口に含んで咥えた。唾液を含ませようとするが、なかなかうまくできない。 「下手だなあ」  したことないんだから仕方ないだろと思った。言わないけど。  しばらく舐めたりしごいたりしていたら、途中でもういいと言われた。

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