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4ー1

 おあずけとか言ったのに、寝る前にも茄治が迫ってきて、俺は動揺した。 「親、聞こえる」 「兄さんは我慢できないからね」 「だ。無理」 「声おさえられるでしょ」  唇を塞がれて口にできない。  最初の時はキスなんかしてくれなかった。してくれたのはいつからだっけ?  俺が仰向けになってるとこに、イラマチオみたいに口に入れてきた。  俺は必死で舌を這わせ、唾液をたくさん含ませ、気持ち良くなるようにした。 「前よりうまいじゃん」  そう言われたのがうれしかった。 「すぐ入るの?」  昼もやったから、まだ馴染んでる。それに俺の唾液がローション代わりになった。ゴムの上から少し口に含んだ後、うつぶせになって寝ながら入れられた。  ローションよりは少しきつい。でも、段々慣れてきて冷たくないぶん快感も大きかった。  声を出さないように枕を口にくわえた。  茄治の親が別の部屋で寝ているという背徳感も俺を興奮させた。  昼間あれだけイったのに、何度も後ろで絶頂をむかえる。でもこの格好じゃ前ではイけない。  尻を少し浮かせてシーツに擦りつけるようにイこうとしたら、止められた。 「汚れていいの?」  俺の布団だし、後でそのまま寝なきゃいけないから。でも、そんなことより快楽に勝てない。 「兄さん。前」  前を向けということなのか、入れたまま体をねじって正常位になった。  自分でしごこうとしたら、茄治にやられた。  また寸止めされるのかと思ったら、普通にイった。 「止めたら声やばそうだし」  って茄治は言う。 「俺もイく」  昼間より短くて、ちょっと物足りなかったけど、うれしかった。 「物足りないって顔してる」  茄治は勘が良くて、すぐ気付かれてしまった。 「うっ」 「兄さんは淫乱だね」 「うるさい」  茄治はやっぱりケラケラと笑った。

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