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6ー1

 何度もやってるうちに、茄治のやることが段々エスカレートしてきた。  茄治は学校帰りに塾に行っているみたいで、帰りが遅かったから、昼間はあんまりできなかったけど、夜にやる回数も増えた。  寸止めされることもしょっちゅうで、その度に何故か感度がよくなる。  乳首をいじられただけで達してしまうこともあった。  ある時生で入れられた。気持ち良すぎて、やばくて、毎回そうしてほしかった。  でも、夜にやったから、洗えなくて、夜中にトイレに駆け込むことになった。  茄治にバレないようにこっそり行ったのに、トイレから戻ったら気付かれた。 「お腹壊した?」 「大丈夫だから」 「兄さんはいつもそうだよね」  本当に気持ち良かったから、後のことなんてどうでも良かったんだ。 「そんなに生でやりたいの?」  俺が頷くと、「夜は禁止」って言われた。落ち込んだ顔をしていたのかもしれない。 「何でそんなに泣きそうなの?」 「だって」 「代わりにもっといじめてあげる。好きでしょ? そういうの」  拘束や目隠しは当たり前、次第に鞭とかバイブとか色々使ってやるようになった。  真っ暗闇の中、何も見えなくて、ただ茄治の手や舌の感覚だけがする。ぞくっとするような快感に襲われた。  何されるかわからないから、それが興奮を誘うのだ。  普通のセックスなんかできなくなりそうで、もう戻れないと思った。  茄治がいないと生きられないくらいに。  やってる最中に気を失ってしまうこともあった。  でも、ふとした瞬間恐怖が頭をかすめた。茄治が怖いんじゃない。茄治を失うのが怖いんだ。  茄治はきっと、普通のセックスじゃ満足できなくて、俺で色々試してるだけだから。俺は卑しい母親の子だから、ただ性のはけ口でしかないんだ。  茄治が他の誰かを抱いてるかどうか確かめることもできなくて。ずっと怖くてたまらなかった。

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