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14ー3
「そんなん言われたら帰れないじゃん」
言ったら駄目だったのに。
「ねえ、兄さん」
「ああっ、待っ」
茄治はキスで俺の唇を塞ぐ。
「ずっと欲しくてたまらなかったのは俺の方だよ」
甘くて、とろけそうでいつもと違うセックスだった。
茄治の手が俺の全部に触れてきて、嫌らしいくらい感じて。声なんか止めることもできなくて。こんな夜中に近所迷惑だし、同じアパートの人にやばい目で見られると思った。
「ああっもうやばい」
「もっともっと感じてよ」
「茄治」
「俺の手で、舌でめちゃくちゃになって」
全身をまさぐられながら、舌でちろちろされて、声出すなって方が無理だろ。
「いやっ。はあっ」
「兄さん」
耳まで甘噛みされて、本気でやばい。
「こっちももうぐちょぐちょ」
「ああっ」
蜜を垂らしたペニスに触れられ、蜜を絡め取られた。
「ローションいらないね」
蜜をつけた指が後孔の中に這ってきて、もうおかしくなる寸前だ。
「そこ、やっ」
感じるとこも知り尽くしてる茄治の手が、俺の中をまさぐった。
やばすぎて、何度もいきそうになるのに、前は逆の手で握って出すのを止められる。
後ろでいきまくってもう気を失うくらいの中で、茄治がささやいた。
「一回いく?」
しごかれて前からいっぱい出した。さっき口に出したばかりなのに。
「はあっ。はっ」
「まだまだ離してあげないから」
だってまだ茄治のが入ってない。
「兄さん」
正常位でゴムもしていない茄治のペニスが俺の中に埋もれていく。
「顔見せて」
2回もいったのに、すぐにたつ俺のペニスはどうしようもなくて。
キスをしながら繋がっている下半身に熱がたまった。
「ああっ」
このまま時が止まって欲しい。
茄治の全てを俺にちょうだい。俺に触れる茄治の手も、重ねられた唇も、重なる肌も、俺の中にいるものも全部俺のもの。
甘く蕩けるようなセックスの後、一緒に風呂に入って、またうずいてきた。
もう止まらない。明日茄治は学校なのに。求めすぎたら駄目なのに。
結局何度もやって、疲れて眠ったのは3時頃だった。
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