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 学校帰りに寄り道せず俺の家まで茄治は来た。 「今日はまっすぐ帰ってこいってさ」 「ここにいたらやばいだろ」 「無理。我慢できない」  茄治は高校2年で、やりたい盛りで。  茄治を帰したくない俺は心底いかれてる。 「兄さん」 「兄さんって呼ぶのやめろよ」 「何で?」 「もう、兄さんじゃないから」 「知ってる」  茄治は笑いながら俺の体をこねくりまわしてくる。 「あああっ」  つい声がこぼれてしまう。 「だってそうやって呼ぶの俺だけじゃん」  茄治はそんなことを言って、唇を離さない。舌が絡まって、ちゅぽっていやらしい音を立てた。 「桔梗とか源氏名にするなよ」 「だって他に思いつかな」  話している途中で茄治の手がペニスの先に触れてきた。 「あっ。やっ」  前をしごかれて、口に含んできた。  そんなことしなくていいのに。 「なん、それ。今までしなかったのに」 「兄さんにも気持ち良くなってほしいし」  それはそれでいいんだけどさ。 「意地悪な茄治も好きだし」 「兄さん」  あ、やばい、いくって思ったら途中で止められた。 「そんなこと言われるといじめたくなるんだけど?」  茄治はすごくいい顔で笑った。もうたまらない。  SMプレイとか気になってちょっと調べたんだ。信頼の上で成り立っているって。  茄治は本気で俺の嫌がることまではしないって思うから。  縛るのも好きだと思うんだ。お互い。今日は腕を後ろに縛られた。  優しくいじめられて、すごく甘く感じる。気持ちを聞いてしまったからかもしれない。  でも、その前から本気で嫌だと思ったことなどなかった。

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