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運命なのかは後にして㉝

「なぁ、土師…おまえら付き合ってんの?」小賀が土師に身を乗り出して聞いた。 土師(は ぜ)は、隣の滝川(たきがわ)を見て躊躇った。それを小賀(こ が)が察し「大丈夫、こいつ俺の事知ってっから」 「そう…クソビッチ。こいつ職場にキスマーク付けてくんだぜ…痛っ」 「うるせぇよ…滝川…少し黙ってろ。で?」 「……付き合ってないてすよ」 「え? なんで?」 「まぁ…色々あって……」 「おまえはそれでいいわけ?」 「いいんです…この関係が心地良いなら」 「へぇ…意外… 押せの押せのドSの土師くんが? 聞いた? オネェさん」 「誰がオネェや…やんねぇぞ」滝川が小賀に突っ込んだ。 「なんすかそれ……」その茶番をクールに流す土師。 「あっそういやこの前…中條さん俺の後輩()と抱き合ってたの見たな」 「……え? 先輩が?」 「マジで? うちの後輩? 誰だよ」 「マスクのやつだよ…どういう関係か聞いたら逃げられた」 「え?! マジか…だからあん時、中條(なかじょう)さんに飲ましたんだな……」 滝川が何やら楽しそうに笑ったのを小賀が睨んだ。 「ただいま…膀胱…破裂するかと思った…俺…飲み足りないなぁ。すみませーん焼酎水割り下さ〜い」 「先輩もう飲み過ぎだって」

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