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体育祭編『第12話*』
弱いところを逃さず刺激され、がくがく震えている身体に覆い被されて、より深く肉襞を抉り出される。もう声も我慢するどころではなく、夏樹は我を忘れて身悶えた。
「あっ、はっ……あう、んあぁあ!」
ギリギリまで引き抜かれ、その後すぐに強く腰を打ち付けられ、柔らかな襞を硬いものでこれでもかと擦られる。甘くて重い痺れが内側から全身に広がっていき、快感の波が次から次へと襲ってきた。
とろとろに解けた肉筒が市川の剛直をきゅうきゅう締め付けて、決して離すまいと彼にまとわりついている。身体が大喜びしているのがわかる。
「ん、ふっ……うぅ……あっ、あぁんっ!」
「気持ちよさそうだな、夏樹。やっぱり久しぶりだと余計に感じる?」
「んんぅ……! ふあ……あ、あぁ……っ」
「いやぁ、ホントにいいわ~。いくら一生懸命玩具作っても、変化する締め付け具合と体温だけは再現できないんだよな。やっぱり本物は最高だぜ」
「あぁん、も……ホント、バカぁ……!」
そう罵りながらも、身体は素直に反応してしまう。
全身が溶けそうなくらい気持ちよくて、指の先まで快感に痺れていた。もう何がなんだかわからない。一ヶ月ぶりに味わう恋人のものが、こんなに気持ちいいだなんて知らなかった。
つくづく自分は、市川に惚れ込んでいるんだなと思う。今更だけど……。
「ああ、そろそろイきそうだ。中に出していいよな?」
「は、はいぃ……!」
無意識に返事をした瞬間、ドクンと楔が脈打った。
尻に何度か市川の腰が叩きつけられた後、腹の奥にたっぷり熱いものを注ぎ込まれた。奔流を内側から感じ、全身の細胞が歓喜に沸く。
「あぁ……っ!」
途端、きゅうっと肉襞が収縮し、自分も勢いよく熱を噴き出した。跳び箱にまで精液が飛び散ってしまったが、それを気にしている余裕もなかった。
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