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体育祭編『第21話*』
「そうそう、そのままじっとしててくれよな」
鼻歌混じりに、赤い生クリームを塗っていく市川。
ピンク色の乳首だけでなく臍の周り、股間にもたっぷりクリームを塗られてしまい、隠微な感覚にぞくぞくしてしまった。身体もだんだん火照ってきて、柔らかなクリームがとろりと溶け始める。
「あぁ、いや……ベタベタする」
「そりゃあ生クリームだからな。でも白い肌と赤いクリームがすごく綺麗だぞ」
「っ、もう……バカ、変態……!」
体育倉庫に続き、家でこんな風にやられるなんて、今朝の段階では全く予想もしていなかった。
市川に会えたのは嬉しいけど、たまには普通の恋人みたいに普通のデートをしたい。こんな変態プレイじゃなくて。
「あ! ついでだから、この機にいろんな道具の使い方を勉強しようか」
「……はい?」
市川が自分の鞄の中を探り、見覚えのある道具箱を取り出した。いかがわしい玩具が大量に詰め込まれた、大人のお道具箱だ。それを見たらげっそりしてしまった。
「どれがいいかな~? せっかくだからあまりやったことないプレイがいいよな」
楽しそうに中身を選別している市川。
やがてある道具を取り出すと、ニヤリと笑いながら夏樹に見せつけて来た。
「なあ夏樹、これなんてどうよ? 絶対お前に似合うと思うんだ」
「……いや、ちょっと待ってください。それってまさか……」
「ああ。見ての通り、尻尾付きのアナルプラグだ」
「はあァッ!?」
さすがに驚いて目を見開いてしまう。
市川の手に握られているのは、犬みたいなフサフサの尻尾がついた黒い楔だった。これが噂のアナルプラグか……と凝視しそうになり、慌てて顔を背けた。
「いいだろ、これ? 確かまだペットプレイはしたことなかったもんな。耳付きカチューシャもあるから、これも一緒に着けてみようぜ」
「はあっ!? なんでですか! それはいらないでしょ!」
「まあいいじゃないか。ついでだと思えば」
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