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体育祭編『第41話*』
「んんぅ……んっ、ふ……あっ」
長くて濃厚なキスが終わり、ようやく唇が離れていった。
肩で大きく息をしながら市川を見上げたら、彼はさも嬉しそうな顔をして言った。
「ありがとな、夏樹。あんなに俺を想ってくれて」
「っ……! あ、あれは、その……つい勢いで言っちゃっただけで」
「それでも嬉しかったんだよ。夏樹、いつも憎まれ口ばっかりでああいうこと滅多に言ってくれないもんな」
「それは……」
「……この際だからぶっちゃけると、時々ちょっとだけ不安になるんだ。夏樹は本当に俺のこと好きなのかなぁってさ」
「えっ……?」
ポカンとしていると机に仰向けに押し倒されて、真上からまじまじと見下ろされた。端整な顔と目が合って、ついドキッとしてしまう。
「自分で言うのもなんだけど、俺、かなりマイペースだろ。自分のやりたいようにやる、我慢はしない……みたいに、いつも自由に生きて来た。でもそうすることで周りの人間を振り回すこともあってさ……。特に夏樹にはたくさん迷惑かけたし、本当にこのままで大丈夫なのかって思うことがあったんだ」
「先生……」
「でも夏樹は、こんな俺をスパダリだと思ってくれてたんだな。変態だけどすごい人だって尊敬してくれてたんだな。ありがとう、めっちゃ嬉しいよ」
「っ……べ、別に、そんな……」
あまりに照れくさくてふいと視線を逸らしたら、市川は所在なさげな夏樹の両手を握って笑った。
「いや、ホントに嬉しかったよ。おかげで自信が出て来た。夏樹なら、俺が何をしても受け入れてくれるってな」
「…………へっ?」
「お礼にたっぷり可愛がってやるから。それこそ、足腰が立たなくなるくらい……な」
「……!? あっ、ちょっと……!」
両手を机の脚に回され、手首を紐で縛り付けられてしまう。同じく両足もズボンと下着を脱がされ、机の幅に開かされた状態で足首を固定されてしまった。
この流れでまさか机に縛り付けられるとは思っていなくて、夏樹はぎょっと目を見開いた。
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