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体育祭編『第43話*』

 快感に慣らされた身体はあっという間に火がつき、官能的な欲望が全身をめぐり始めた。薄桃色の乳首もぷっくりと赤く充血し、股間の若いシンボルもむくむくと膨らんでくる。 「んっ……せんせ、だめ……あっ」 「だめじゃないだろ? 気持ちいいんだよな。もうこんなに反応してるし」 「うう……ん」 「まあ、『イヤ』とか『だめ』とか言ってくれる方が、こっちとしては燃えるんだけどな」 「あぁっ!」  カリッと突起に歯を立てられ、下半身がズキンと疼いた。それだけで軽く達しそうになり、唇を噛んで刺激に耐える。 (こんなんじゃすぐイっちゃう……)  なんとか快感を散らしたかったが、机に縛り付けられていてはそれもできない。既に中心は熱く勃起しており、先端が嫌らしい淫液で濡れているのがわかった。 「あ、そうだ! 今日はあれ使ってみようぜ?」 「……え?」  突然市川が顔を上げたので、夏樹は彼を目で追った。市川は「確かこの辺に……」と呟きながら、使っていない机の引き出しを手探りし始めた。 「おお、あったあった! これだ!」 「それは……」  市川が取り出したのは書道で使われるような太めの筆だった。まだ未使用なのか、筆に透明なキャップが嵌っている。 「……って、なんで筆がそんなところにあるんですか」 「いや、俺が昔ここに隠しておいたヤツを回収しそびれたんだ。いかがわしい玩具じゃないから、今まで忘れてたよ」 「いかがわしい玩具じゃないからって……先生、学校にアダルトグッズ隠しまくってたんですか!?」 「ああ、大丈夫だよ。見つかったらヤバい道具は全部回収済みだからな。その辺は抜かりないぜ!」  抜かりないぜ! じゃないだろうが、この変態教師! 「というわけで、今日は筆使ってみような」 「えっ? あっ、ちょ……!」  市川が新品の筆を持って近づいてくる。  何をされるのか予想がついてしまい、夏樹は逃げるように身じろぎした。 「い、嫌だ、やめ……! ……ひゃあっ!」  軽く筆先が脇を掠めただけで、鼻にかかった声が出てしまう。

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