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体育祭編『第44話*』
「おっ! さすが夏樹、期待を裏切らないイイ反応してくれるね~! これはかなり楽しめそうだな」
「やっ……あん!」
先程まで弄られていた乳首を筆でくすぐられる。既に赤く腫れ上がっていたそこはわずかな刺激にも過敏に反応してしまい、細かい毛先で触れられただけでびくびく身体が跳ねてしまった。
「夏樹、ホントに敏感だな。こんなイイ反応してくれるなら、もっと早く筆攻めすればよかったぜ」
そう言って、市川が濡れた股間に手を伸ばしていく。勃ち上がったそこをむんずと掴まれ、毛先を近づけられる。
「だ、だめ! そこは……」
なんとか止めたかったけれど、両手両足が不自由な状態では叫ぶだけで精一杯だった。
「あんっ! はっ、あっ……く」
一番敏感な鈴口を擦られ、夏樹は肩を揺らして喘いだ。
とろとろ溢れる我慢の汁が筆をぐしょぐしょに濡らし、乾いた筆とは違う、弾力ある感触に変化していく。
(ふ、筆プレイだなんて……!)
本来、筆というのは高尚な場面で使われる道具だ。代表的な書道だって、茶道と同じく高尚な伝統のひとつである。それがまさかこんないやらしい使われ方をされるなんて、さすがに予想外だった。
けれど、そのちぐはぐさが何故か夏樹の官能を刺激し、冷めるどころかますます興奮してしまう始末。張り詰めた陰茎も限界を訴え、市川の手の中でぴくぴく震え始めた。
「も、もうだめ……せんせ、やめて……!」
「おっ? そろそろか? じゃあ一回イっとく?」
「う、くぅ……!」
こんな風に机に縛り付けられ、筆に攻められてイかされるなんて、とんでもない変態だ。絶対にイきたくない。
けれど頭ではだめだと思っているのに、身体は素直に快感を享受している。既に理性では抑えきれないところまで追いつめられてしまい、抵抗できない夏樹にはどうすることもできなかった。
「っ……はああぁっ! あぁっ!」
とうとう我慢しきれず、先端から勢いよく熱を噴き上げる。思った以上に濃厚な白濁が飛び散り、勢い余って胸元まで汚れてしまった。
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