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体育祭編『第45話*』

「はあ……はあ……」 「盛大にイったな、夏樹」  市川は飛び散った精液を指で掬うと、それをペロリとひと舐めし、ニヤリとほくそ笑んだ。 「じゃ、そろそろ本番行っとくか」 「え……っ?」  市川が前だけ寛げ、己を取り出す。それは既に天井に向かって雄々しく反り返り、生々しい色に膨張していた。 「っ……」  チラッと見ただけなのに下肢がズキンと疼き、秘蕾が勝手にひくん、と収縮し始める。机の幅に広げられている脚の奥で、秘蕾が「早く早く」とせっついているのがわかった。  市川が夏樹の股間を覗き込みながら、言う。 「夏樹、なんかめっちゃ興奮してないか? 下の口がひくひくしてるぞ」 「っ……そ、そんなことないです……っ!」 「そんなことあるよ。俺を挑発するみたいに動いてる。そんなに挿れて欲しかったのか」 「ち、違っ……!」 「待たせちゃったみたいでごめんな。今すぐ挿れてやるから」 「あっ……だ、だめ……っ!」  いやらしく濡れた入口に先端を擦り付けられ、ますます挿れて欲しくてたまらなくなった。  なんとか深呼吸して気持ちを落ち着かせようとしたものの、肌は官能でビリビリ痺れ、快感を散らそうにも机に縛り付けられて動けず、繊細な肉襞ももっと強い刺激が欲しくてぶるぶる震えている。 (今挿入されたら絶対イっちゃうよ……!)  夏樹は挿入される瞬間が一番弱いのだ。こんな状態で市川の剛直を突っ込まれたら、間違いなく達してしまう。しかもドライで。 「じゃ、挿れるぞ? いっぱい感じてくれよな」 「だ、だめっ……! 先生待ッ……、あんんんぅッ!」  太くて硬いものが一気に体内に押し入ってきた。  その衝撃に耐えられず、夏樹はガクンと顎を跳ね上げた。身体が大きく痙攣し、はずみで机がガタンと音を立てる。  熱を放出することもなく、女のように震え、身に余る快感に悶絶した。あまりに気持ちよすぎて、挿れられた瞬間、少しだけ気が遠くなった。

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