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初めてのお稽古編『第34話*』

「よしよし、全部入ったな。じゃあ次の実験してみようか」 「えっ? あ……ひゃあぁっ!」  内部に食い込んでいる玩具が、不規則に振動し始めた。陰茎型のバイブだったのか、柔らかな襞を細かくくすぐられてしまう。  甘くて繊細な快感に、夏樹は顎を跳ね上げて喘いだ。 「んんッ! だめ、これだめぇ……!」 「気持ちいいだろ? 結構頑張って作ったんだ。遠隔操作もできるから、いろんなプレイが楽しめるぞ」 「な、何で……こんな、馬鹿な道具……うぅん」 「いや~、いつか夏樹に使ってあげようって考えると、ついいろんなものを作りたくなっちゃってさ~。夏樹、敏感だからどんな道具使ってもめっちゃ感じてくれるし。それが嬉しくてなー」 「そ、なこと……あぁっ!」  弱いところに細かい振動が当たり、びくっと肩を震わせる。  こんな風に感じてしまうから変態教師がつけ上がるんだろうな……と思ったが、今更どうすることもできない。感じないフリをするなど到底不可能だ。  現に夏樹のシンボルは熱を持って硬くなっており、亀頭からは透明な淫液が滲んでいる。 (ああもう……俺、本当にはしたない……)  羞恥で顔を赤くしていると、不意に市川が夏樹から離れた。  支えを失ってがくんと床に膝をついた途端、やんわりと頭を掴まれて、顔を上げさせられる。 「な、何を……」 「下の口は玩具をしゃぶってるだろ? なら上の口で本物を咥えてもらわないとな」 「えっ……!? ちょっ……んぐっ!」  反論しようとした途端、口に市川のモノを捻じ込まれて思わず噎せそうになった。  官能的な匂いが口いっぱいに広がり、身体の芯がズキンと疼いてくる。それで反射的に後ろの口を締めてしまい、より下腹部が苦しくなった。 「ほら、舐めてくれよ。できるだろ?」 「…………」  フェラはあまり得意ではないのだが、この状況ではそうも言っていられない。

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