276 / 282

初めてのお稽古編『第35話*』

 仕方なく手と頭を動かし、硬い欲望を愛撫し始めた。  なるべく喉を大きく開き、奥深くまで咥え込み、足りない部分は手で扱く。相変わらず市川の男根はびっくりするほど大きくて、大口を開けている頬の筋肉が引き攣りそうになった。 「んっ、んっ……うぅ、ん」  口で奉仕している間にも、体内の玩具は休むことなく動き続けている。程良く襞を擦られたり、時折強く刺激されたりして、官能的な汗が額から滲んできた。  全身が燃えるように熱くなり、股間が痛いほど張り詰め、無意識に腰が揺らめいてくる。 「うう、く……んぐぅ!?」  勃ち上がっていた中心を、いきなり足先で刺激された。目だけ動かして股間を見ると、市川の足の指が夏樹のものを擦っていた。  強すぎる刺激に耐えられず、つい口から欲望を吐き出してしまう。 「ふあ……っ! だ、だめ……っ、先生やめて、いやぁ……!」 「なんだ、感じすぎてフェラできなくなっちゃった? ホント、夏樹は可愛いなぁ」 「ち、違……バカ、変態……あんっ!」 「そういう夏樹だって結構な変態だと思うぞ? 実はもうイきそうなんだろ」 「あ……あっ!」  荒い息を吐いていると、四つん這いにされて尻を高く抱え上げられる。バスタブの縁にしがみついていたら、差し込まれていた玩具に手をかけられ、ゆっくりと引き抜かれた。 「だ、だめ! 今動かしちゃ……」 「引っこ抜くだけだよ。ずっと入れっぱなしってのも身体に悪いだろ?」 「そ……んんっ! やめてお願い、イっちゃう……!」  必死に我慢しようとしたけれど、結局生理的な排泄感には抗えなかった。 「ふあ……あああぁっ!」  玩具を完全に引き抜かれるのと同時に視界が白く灼け、先端から勢いよく熱が迸る。  甲高い嬌声が狭い風呂場に反響し、がくんと腰が砕けた。ぶるぶる太ももを震わせながら、ぜいぜいと乱れた呼吸を繰り返す。 「あ、はあ……はあ……」 「おお、盛大にイったな。玩具だけでこんなに感じてくれて嬉しいよ。俺のハンドメイド作品も捨てたもんじゃないな」

ともだちにシェアしよう!