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性活指導編『第5話*』

「なっ!? だ、誰!? 何すん……!」  叫ぼうとした口にハンカチを押し込まれ、叫ぶこともできなくなった。 「んっ、んぅ……!」  一体誰だ? 考え事をしていて人の気配に気付かなかった。  闇雲に手を振り回していると、強い力で床に引き倒され、仰向けに押さえつけられる。 「へへへ……やっと捕まえたよ、なっちゃん?」 「最近は市川センセと一緒にいることが多かったからな~。なかなか近づける機会がなくてさ」 「一人でいてもつまんないだろ? 今日はオレたちと遊ぼうぜ」  男性三人の声が聞こえてくる。一人が夏樹の頭上で両腕を押さえ、もう一人が脚を押さえて、最後の一人が制服に手をかけてきた。 「っ……!」  ブレザーを剥ぎ取られ、ワイシャツのボタンを外される。露わになった胸元を無遠慮にべったり撫でられて、気持ち悪さに鳥肌が立った。 「ははあ……これがなっちゃんの身体か。想像以上に綺麗だな」 「見ろよ、この乳首。薄ピンクでちっちゃくて、めっちゃ可愛い!」 「舐めたらどうなるかな。へっへっへ……」 「んっ! う……」  片方の突起を舌で転がされ、もう片方は指でこねくり回される。ちょっと刺激を与えられただけでそこがぷっくり尖り出て来て、あっという間にジンジン疼いてきた。こんなやり方で感じたくないのに、身体がより敏感になっていく。 「あ、なっちゃんすごい。これだけで勃ってる」 「っ……!?」  ずるり、と下着ごと制服のズボンを脱がされ、中途半端に反応していた陰茎を掴まれた。それを手で上下に扱かれ、完全に覚醒させられてしまう。先端からねっとりした体液があふれ、股間をとろとろに濡らしていった。 「なんかヤらしいね~。なっちゃんって、こんなエロい身体してたんだ?」 「もしかして恋人でもできたのか? 最近やたらお色気ムンムンだもんな」 「その相手、まさかの市川先生だったりして。ハハハ、さすがにそれはないか~」  ゲラゲラ笑いながら、夏樹を攻め続ける男たち。 「ふ……うう、うっ……ん……く」  何も見えない状態で、複数の男からいいように弄ばれる感覚が怖くてたまらなかった。恐怖のあまり身体が強張り、抵抗どころか叫ぶこともできない。肌に触れる体温だけが生々しく伝わり、知らず知らずに涙が滲んでくる。

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