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夏休み編『第9話*』

 すると市川は、やんわりと畳の上に夏樹を転がし、 「そういや、まだ縛り途中だった。ちゃんと縛り終わるまでこれで我慢してくれな」 「え? ……あっ」  ピンク色のコード付きローターを後孔に押し付けて来た。ちょっと力をかけられただけで難なく入口が開き、卵型のローターを飲み込んでしまう。 「強さは……これくらいでいいか」 「……うっ」  途端、体内のローターが振動し始めた。  リモコンを紐と身体の間に挿し込まれ、湿った吐息をこぼして身悶える。 「あぁん、や……っ、こんな……」 「それも結構気持ちいいだろ? 性能のいいヤツを最近買ったんだよ」  遠隔操作もできるんだぜ~、と自慢げに言ってのける市川。  そして口笛を吹きそうな勢いで、再び夏樹を縛り始めた。身体の上を、赤い紐が横切っていく。 「あぁ……もう、この変態教師ぃぃ……!」 「はいはい、そうだな。あとちょっとで終わるから、もう少しの辛抱だぞ~」 「うう……んっ」  ロクな抵抗もできず、自分がいやらしい形に縛られていくのをただ見ていることしかできない。  ローターの振動も感じるが、敏感なところを掠める紐や市川の体温でも感じてしまう。男のシンボルもすっかり形を変え、透明な粘液をぽたぽたと滴らせていた。せっかくの畳におかしなシミがついている。 「せ、せんせ……もう……」 「よし、できた! 我ながら上手く縛れたぜ」  市川が嬉しそうにこちらを眺めてくる。少年のようなキラキラした目の奥で、確かな欲望も蠢いている。 (ああ、ダメだ……俺、先生の視線でも……)  キュンと胸が疼いて、下半身がむず痒くなってしまう。  どうにも我慢できなくなって、夏樹は目を逸らしながら訴えた。 「先生、早く解いて……!」 「まあ待てって。せっかく今縛ったばかりなのに、もったいないだろ」 「あ……うわっ!」  畳の上で転がっているところを、軽々と抱き上げられてしまった。

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