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夏休み編『第10話*』
膝裏に手を入れられ、背面からガバッと脚を開かされた状態で姿見の前に連れて来られる。
「あ……っ」
まず初めに、剥き出しの股間が目に飛び込んできた。
うっすらした陰毛の中心から、膨張した男根が生えている。先端は天井に向かってそそり立ち、とろとろと淫液を滴らせていた。
それだけでも顔から火が出そうだったが、赤い紐でいやらしく縛られていることもまた恥ずかしかった。
白い身体の上を交差する赤い紐は本当に文字通り亀の甲羅のような模様になっていて、局部にも赤い紐が張られている。
それに加え、浴衣の肌着がきわどい形に着崩れており、胸元から赤く変色した乳首が見えていた。
「っ……!」
なんて扇情的な格好だろう。これなら全裸のまま縛られた方がまだマシだったかもしれない。
「いやだ、こんな……!」
直視できなくて顔を背けていたら、市川に顎を後ろから掴まれてしまった。
「ほら、ちゃんと見とけよ。自分が縛られてる姿なんて滅多に見られないだろ」
「や……っ」
「……可愛い、夏樹」
そう言いつつ、市川が頬に口付けてくる。
肌が粟立つ感覚に身震いしていたら、下腹部に手を伸ばされ、赤黒くなっていた己を扱かれてしまう。
「あっ! だめっ、いやぁ……」
もともと濡れていたそこは直接刺激を与えられたことでますます膨張し、市川の手の中でぴくぴく震え始めた。
少し触られただけでも腰が砕けそうなほどの快感が沸き起こり、白い太ももが痙攣してくる。
「はあぁ……っ! もうだめ、イっちゃ……」
「ん? もう限界か? じゃあ一回イっとく? それとも我慢する?」
「いっ……!」
根本をギュッと握り締められ、目尻からどっと涙がこぼれた。
この状態で我慢させられるのは、さすがに辛い。
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