「んんっ……！」 　充血した突起に軽く歯を立てられ、綺麗に背中が反り返る。先程達したばかりの欲望もむくむくと力を取り戻し、天井に向かってそそり立ち始めた。 　男たちにヤられた時は挿れられても勃たなかったのに、市川の場合は何をされても感じる。相手が違うだけで反応が一八〇度違うのだ。 　それがセックスの不思議なところだな、といつも思う。 「……あっ……」 　両足首を取られ、脚の付け根からグイッと身体を半分に折り畳まれた。太ももの間から自分の股間が見えた。 「あー……薬塗ったから、直接舐めるのはマズいか……」 　そう呟くと、市川は丹念に自分の指を舐め、つぷんと後孔に一本差し込んできた。 「んっ……」 　痛みはなかった。予め体内に塗り込んでいた薬が滑りをよくし、いつもより抵抗なく指をしゃぶっていく。男らしい長い指がとても心地よく、肉襞が大喜びしてきゅうっと収縮してしまった。 「あぁ……ん、先生……」 「夏樹、めっちゃいい反応してる……。そんなに気持ちいい？」 「いい、です……せんせ、気持ちい……」 「うわ、やべ……マジで鼻血出そう。今日の夏樹、可愛すぎ」 「うう……ん、んっ」 「なんか見てるだけでイきそうだわ。ホントに止まらなくなったらどうしよ……」 「ッ……！」 　先程から尻に市川のものが当たっている。 　普通よりも大きい彼の陰茎は既にはち切れんばかりに膨らんでおり、先端から熱いものを滴らせていた。 　変態教師と言えど、挿れる前からここまで興奮していることは滅多にない。 　その事実に気付いた途端、ぶわっと歓喜の鳥肌が立った。一方的ではなく、市川も夏樹を求めてくれていることが本当に嬉しかった。