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夏休み編『第38話*』
夏樹は恐る恐る腰を浮かせ、手にした欲望を尻に持って行った。
濡れた先端が割れ目を擦っただけで、背筋がぞくぞくする。肌が痺れるように粟立ち、市川の熱を感知した窄まりがばくばく痙攣し始めた。
夏樹はしっかりと亀頭を秘蕾にあてがうと、ゆっくり腰を落としていった。
「あっ……はっ……」
待ち望んでいた刺激が下肢から這い上がってくる。太くて硬いものが肉筒を押し広げ、繊細な襞を擦りながら、じわじわと腹の底に迫ってくる。
多少の痛みはあったものの、それを遙かに上回る快感にめまいを覚えた。
熱い楔で市川と繋がっている感覚がたまらず、無意識にそれをきゅうきゅう締め付けてしまう。
「……夏樹、めっちゃ感じてない? すごい締め付けてるんだけど」
「はあ……あ……っ」
「今日のお前、マジでヤバいわ。俺も止まらなくなりそ……」
「あっ! ああ、あっ」
腰を掴まれて軽く揺すられるだけで、凄まじい快感が沸き起こってくる。溶けた粘膜がより強く市川に絡みつき、中で肉棒が動く度に背中が反り返ってしまう。
「うう……ん」
身に余る快感に堪えきれず、夏樹はふらりと前のめりに倒れ込んだ。感じすぎて肌が痺れ、腰が砕けて、頭が吹っ飛びそうだった。
「もう限界? そんなに気持ちいいのか?」
無言で頷いたら、市川が耳元でふっと微笑んだ。
夏樹の背中に腕を回し、ぎゅっと抱き締めた上で低く囁いてくる。
「じゃあ俺が思いっきり突いてやるよ。嫌な記憶が全部吹っ飛ぶくらい……な?」
「っ、あっ……ひゃあぁん!」
下から思いっきり突き上げられ、夏樹は悲鳴のような嬌声を上げた。
腰を叩きつけられる度に全身ががくがく震え、飲み込みきれなかった唾液や大粒の涙が周囲に飛び散る。
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