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保健の授業編『第11話*』

(も、もうだめ……っ!)  とうとう我慢できなくなり、夏樹はごくりと喉を鳴らした。 「んん――ッ!」  白い太ももを震わせながら、溜まった熱を体外に吐き出す。  解放感に浸っている最中、市川が白濁を飲み下した音が聞こえた。それで現実に引き戻された。 「ごちそうさん、夏樹。美味かったぞ」 「っ!? ふ……う」  ぐったりと身体を沈みこませ、夏樹はせわしない呼吸を繰り返した。  もう……ホントに信じられない。人が出したものを全部飲み込んだ挙句、その感想を平然と伝えるなんて。言うこともやることも何もかもが変態すぎる。おまわりさんに逮捕されてもおかしくない程の性癖だ。  市川はぺろりと自分の唇を舐め、夏樹の上にのしかかってきた。 「よし、フェラのやり方は覚えたよな? じゃあ次に行くぞ」 「っ……!?」  脚の奥に欲望を押しつけられ、心臓が大きく跳ね上がった。 (やっぱり、フェラだけで済むわけないよな……)  一度イかされたとはいえ、自分もこのままでは終われそうになかった。市川のものを後ろで受け入れないことには、どんな快感を与えられても満足できない。  市川の剛直を期待して、夏樹は身体の力を抜いた。  ところが……。 「っ……っ、っ?」  焦らすように肛門を硬いもので擦られるだけで、なかなか中に入って来ない。もう十分に解れているはずなのに、一体何をしているんだろう。 (先生……)  挿れるなら早く挿れて……と、市川を見上げたら、市川はニヤリと口角を持ち上げ、つぷんと先端だけ挿し込んできた。 「んっ……!」  そのまま奥まで挿入されるかと思いきや、入口を刺激された後、すぐに腰を引かれてしまう。欲しいところまで刺激が届かなくて、内襞がせつなく収縮した。

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