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冬休み編『第7話*』
「い、いや……っ」
「嫌じゃねぇだろ。もうとろとろになってんじゃん」
「っ……!」
ひとしきり扱かれたた後、べとべとになった手を尻に回され、粘液を塗り広げられる。引き締まった双丘を割られ、奥に潜んでいる蕾にもたっぷり塗り込められた。
「お前、市川センセとヤりまくってるんだろ? だったら準備も必要ないよな?」
「えっ!? ちょっと待って……!」
ぎょっとして振り返ったが、河口はニヤリと笑うと後孔に欲望を押し付け、そのまま一気に貫いてきた。
「あっ……!」
思わず大声を出しそうになり、すんでのところで堪えた。屋上で騒ぐわけにはいかない。誰かに気付かれてしまう。
それに……河口に挿入されて嬌声を上げるなんて、夏樹のプライドが許さなかった。俺が気持ちよくなれる相手は、市川先生だけなんだから……。
「はっ……! お前の中、めっちゃ熱いな……。想像してた通りだわ」
「う……くっ……」
「お前も気持ちよさそうだな……すげぇ締め付けてるぜ。さすが淫乱は違うねぇ」
「そ、んなことない……っ」
俺は感じているわけではないし、ましてや淫乱でもない。そんな風に言われるのは不愉快だ。
だけど、いくら口で否定しても身体は与えられる刺激に反応してしまう。自分がどんどんみっともない姿になっていくのがわかる。そのことが一番辛かった。
ただ犯されているだけなら……何にも感じなければ……こんなに辛い思いをしなくて済んだのに。
「んっ、んっ……んぅ……っ!」
ずずっ……と、狭い小径をこじ開けるように河口が中を犯していく。体内を誰かの熱が行き来する感覚が気持ち悪かった。腰をギリギリまで引かれ、直後にズン、と最奥を突き上げられ、少しずつ肌が粟立ってくる。
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