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番外・正月編『第3話*』

「ん……っ、う」  尻の割れ目を指でなぞられ、その奥に隠されていた秘所をぐいっと暴かれる。恥ずかしい部分をつぶさに見つめられて、夏樹はかあっと頬を染めた。  自分ですら見たことのない部分を、赤の他人に凝視される。その生理的な羞恥はもちろんだが、市川に見られることで性的な興奮も覚えてしまった。  そんな自分も恥ずかしくてたまらなかった。 「う……ん……っ」  硬い窄まりを軽く指で刺激される。弾力のあるそこは市川の指を跳ね返し、キュッと収縮してひくひく痙攣した。この程度で感じてしまうのも、非常に恥ずかしい。 「あ。そう言えば俺、夏樹のここ、あまり舐めたことなかったわ。あのプールの日以来じゃないか?」 「っ……!?」 「せっかくだから、念入りに舐めてやるよ。その方がローション使うよりいいもんな?」  えっ、と目を見開いたのも束の間、肛門付近に市川の生温かい舌が這わされた。舌先で閉じている花弁を丁寧にくすぐられ、唾液をたっぷりと中に送り込まれる。  反射的に腰が逃げを打つも、市川にガッチリ押さえられているため、身動きがとれなかった。 「うう……ふ、んんぅ……!」 「あー、やっぱイイわ。夏樹を舐めてるとめちゃくちゃ興奮してくる。エロい匂いがぷんぷんするんだもん」 「っ……」 「こりゃ俺も我慢できそうにないな」  そう言って、市川は夏樹の口に詰め込んでいた下着を取ってくれた。両腕だけは背中で纏められたままだった。どうせなら一緒に外してくれればいいのに。  一気に呼吸が楽になり、肩で大きく息を吐いていると、 「じゃあ夏樹、これ舐めてくれ」 「……えっ?」  市川が前だけ寛げて、自分のものをこちらに突き出してきた。夏樹のものより二回り以上も大きく、赤黒く充血してはち切れんばかりに膨らんでいる。 「な、舐めるって……フェラしろってことですか……?」 「そうだよ。それ以外に何があるんだ?」 「そんな堂々と言われても……」  正直、フェラはあまり得意ではないのだが、唇に亀頭を擦りつけられてしまっては、嫌とも言えない。  仕方なく夏樹は、薄く口を開いた。間髪入れず、市川の剛直が口の中にねじ込まれた。

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