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番外・正月編『第5話*』

「そんなに驚かなくてもいいだろ? これ、いろんな練習をする時に役に立つんだぞ。フェラもそうだし、手コキにも使えるんだ」 「いや、絶対おかしいでしょ! 自分で練習するのに、なんで自分の模型が必要なんですか!?」 「いや、これはお前の練習用だ」 「そんなの欲しいなんて言ってないです!」  夏樹は尻餅をつきながら、市川から距離を取った。  だが市川は爽やかな笑みを浮かべながら、夏樹に玩具を押し付けてくる。 「ほら、遠慮するなって。これ貸してやるから、練習してくれ」 「嫌ですよ! なんでそんな練習なんか……」 「いいじゃないか。何事も、できないよりできた方がいいだろ」  この言葉だけなら、まっとうなことを言っているように聞こえるのだが……。 「い、いやっ……来ないでください!」  唇を硬く引き結び、顔を背けて玩具を拒否する。  けれど市川は全く躊躇う様子もなく、 「強情だなぁ……早く口開けろって。練習、練習」 「っ、っ……あぁっ! あぁ……んっ!」  軽く鼻をつままれ、開いた口に玩具を詰め込まれてしまった。 「うう……うっ、ん……」  男臭い匂いがしないだけで、サイズは本当に市川のものと同じだった。歯を当てないように大口を開けるのも辛かったし、喉奥に先端が当たってしまうのも正直苦しかった。 (もう最低! この変態教師……!)  生理的な涙を溜めつつ、市川を睨み付けると、彼は困ったような笑みをこぼした。 「そんなに怒るなって。代わりにめいっぱい気持ちよくしてやるからさ」 「っ……ふあ? ……あっ!」  そっと肩を押されて、仰向けに寝転がされる。  身を硬くしていたら、市川は夏樹の足首を掴み、左右にぐいっと広げて来た。剥き出しになった股間を硬い幹で擦られ、反射的に肌がぞくりと粟立つ。 (ま、まさかこのまま挿れるつもり……!?)

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