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春休み編『第15話*』
いいところに硬いものが当たり、甘い痺れが内側から湧き起こる。柔らかな肉襞が擦れる度に、気持ちよすぎて前のめりに倒れそうになった。
「あぁ、あぁん……いい……っ!」
「夏樹……っ」
「せんせ……どうですか……? あなたの教育のおかげで、俺はこんなにいやらしくなりましたよ……? 男を咥えて悦ぶ淫乱に成り下がりましたよ……?」
「っ……」
「でも……いくら淫乱になったって、誰でもいいってわけじゃないんです……。名前も知らないような男たちに襲われるのは嫌だし……河口にマワされるのも御免だ……。俺に突っ込んでいいのは、俺が好きになった人だけです……。それ以外を受け入れるつもりは……ありません……!」
ついに、溜まっていた涙がポロリとこぼれた。
夏樹はあふれてくる涙を拭いもせず、ただただ言葉を紡いだ。
「……先生とつき合う前は、俺……ごく普通の男子高校生でした……。運動も嫌いだったし、先生のことも大嫌いだった……。なのに、今じゃもうこの通り……。先生がいないと、息をするのも辛くなる……」
「……!」
「わかりますか……? 先生はそこまでの影響を与えたんですよ……? 他人様の人生をガラッと変えたくせに……今更別れろなんて、そんなの認められるわけないでしょ……! 祐介さんの足をダメにした責任を感じてるなら、俺の人生を変えた責任も感じてくださいよ……俺の顔に傷を残した責任もとってくださいよ……!」
身体を前に傾け、市川の胸板に顔を埋める。わざとらしく下肢に力を込め、彼を締め上げながらすすり泣いた。
「せんせ……好き……!」
「夏樹っ!」
ついに辛抱できなくなったのか、市川が尻に手を回してきた。弾力のある双丘をがっしり掴み、下から思いっきり突き上げてくる。
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