173 / 282

春休み編『第18話*』

「ああ、あぁっ……はげし……んっ!」 「ああ……夏樹、マジで可愛いな。ただ繋がってるだけじゃ足りない。もっと気持ちよくしてあげたい……限界まで喘がせたい」 「す……きに、してください……っ! その代わり……っ、終わった後に気が変わるのは、ナシですからね……!」 「ああ、もちろんだよ」 「んんぅ……っ」  中を刺激されながら、深い口付けを見舞われる。濡れた舌を引きずり出され、内頬を擦られ、歯列をなぞられつつ、甘い唾液を注ぎ込まれる。  口を塞がれたまま腹を突かれて、夏樹は太ももをぶるぶる痙攣させた。絶頂が近いことを察し、途切れ途切れに訴える。 「ふ、う……あ、せんせ……もう……っ!」 「……ああ、俺もイきそうだ。中に出していいよな……?」 「ください……! いっぱい……いっぱい……」  そう鳴いた次の瞬間、ドクンと市川が脈打った。より深いところに男根が突き刺さった瞬間、内襞が歓迎するかのようにきゅうっと引き締まった。 「っ――……!」  市川の熱が腹の中で爆発する。同時に夏樹も二度目の吐精を果たし、下腹部に夥しい量の白濁を散らした。 (ああ……この感覚、ホントに久しぶりだ……)  身体の内側から清められるような感覚。市川の愛情をたっぷり注ぎ込まれ、全身の細胞が歓喜に沸いているのがわかった。  これが、本当に好きな人と交わる時にのみ感じる幸せなのかもしれない。 「よし、じゃあもう一回な」 「……へっ? ……あっ!」  そういうやいなや、市川にくるりと身体をひっくり返されてしまう。  体内の楔がみるみる硬さを取り戻していくのがわかり、夏樹は四つん這いのまま、後ろを振り返った。 「ちょっと先生、もう少し待っ……」 「それは無理かな。久しぶりだから、どうにも止まらなくてさ」 「ひっ……んあぁぁっ!」  ギリギリまで引き抜かれ、ゆるゆると入口を刺激されたかと思うと、力強く腰を打ち付けられる。  その衝撃に耐えられず、腕の力が抜けてガクンと畳の上に突っ伏した。

ともだちにシェアしよう!