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微※ これは性教育
「ルゥ、今から俺が先輩として、こういった時のやり方を教えてやる」
頭を抱えていても仕方がないので、レジは腹をくくった。
獣人としては半人前かつ初心者の自分も、人生ではルゥよりも先輩なのだ。ダグとノエルがいない今、この状況を解決してやれるのも自分しかいない。
何よりも先程から不安気な顔で辛そうにしているルゥを放っておくことは出来なかった。
「ルゥ、今みたいな状況になったらもう、出すもん出さなきゃ治まらねぇ」
「ん」
「・・・射精したことはあるか?」
「?ない」
まあ、予想はしていた。初めてだからな。自慰の仕方も知らないもんな。レジは突っ込むのを止めた。
レジはルゥに断りを入れてから身につけていたズボンと下着を脱がせる。水浴びや風呂の際に何度も見たことのあるそこは、今は腹につかんばかりに元気に勃ち上がっている。既に先端からはほんのりと透明の先走りが顔を出しており、逆によくこの状態で我慢出来るなと感心した。
「・・・」
「こら隠すな」
いつもと違う状態のそこに驚いたのか、無言で足を閉じて隠そうとするルゥの動きを軽く手で制す。それでも足を閉じようと抵抗する為、レジは開かせた足の間に胡座をかいて座り閉じれないようにした。
諦めたのか大人しく先を促すように頬を赤く染めたルゥがレジを見上げる。その表情があまりにも色気を含んでおり、レジはドクドクとうるさい心臓をどうにか抑えるのに必死であった。
「まずは全体を優しく握って・・・」
「っ、、!」 ビクッ
「手を上下にシゴいたり・・・」
「、ぅ、っ」 ビクビクッ
「先の方も気持ちがいい」
「!!っ、」 ビクーッ
レジが手を動かすたびにビクビクっと震えるルゥ。初めての感覚に我慢が出来ないのか目の前のレジの肩に頭を乗せ、ギュッと目を閉ざしている。
声こそ出てはいないが手を動かすたびに首元にかかる熱い吐息に、レジは目眩がしそうだった。
「っ、はぁ、、っ」
「〜〜〜っ」
(なんだこの色気は・・・っ!!!)
今日初めて自慰をする(正確には自分でしていないが)ような子供だというのに、あまりにもその漂う雰囲気に色気があり過ぎてレジは自身を抑えるのに必死であった。
特別な相手としかセックスをしたくないとはいえ、レジにだって人並みの性欲はある。ましてやルゥのことは、かなり特別に思っている自覚があった。それはルゥが自らの王だからという訳ではなく、一緒に過ごす時間の中で芽生えた感情である。
ずっと近くで見守りたい、愛おしい、触れていたい、それらの感情はまるで恋愛感情のようでもある。
(これは、性教育だっ。落ち着け俺落ち着くんだ俺・・・)
レジは自分に言い聞かせるように何度も心の中で繰り返した。そうしなければ、勢いに任せてルゥに手を出してしまいそうであった。
手の動きに合わせてふるふると震える体を抱き寄せてやると、ルゥもレジの首に手を回し抱きついてくる。先程よりも荒くなってきた息遣いにそろそろ限界が近いのだろう。
より速く手を動かし、少し強めに先端を擦ってやればギュウギュウと強く抱きついてくる。
「っ!!ぅッ、、〜っ!!」
一際大きく体をビクつかせた後、ルゥはレジの手のひらに勢いよく熱を吐き出した。出し切らせるように根元から先端に向けて手を滑らせれば、グリグリと首筋に頭を擦り付けてくる。
落ち着くまでの間、熱を受け止めたのと逆の手で頭をぽんぽんと撫でてやる。
もふ もふもふ
(ん?)
すると、レジはいつもと少し違う触感に気づいた。柔らかな髪の毛の中に髪の毛とは違う触り心地のものが混ざっている。不思議に思いその髪とは違う何かを確かめるべく、再度頭を撫でる。すると、
もふっ
「んぅ、くすぐったい・・・」
「なんだこれは・・・!?耳!?!?」
そこにあったのは耳であった。
といっても人間の耳ではない。毛に覆われ適度に厚みのある、ふにふにとした柔らかさのある、獣の耳。先端に丸みを帯びたそれは、確かにルゥの頭から生えていた。
「ルゥ、、み、耳が!」
「?あ〜・・・」
まだ射精した名残で力が抜けているのか、ルゥはレジに凭れた状態のままである。突然現れた獣の耳に驚くレジの腕にふわふわした何かが当たった。すりすりと動かされるそこに視線を移すと・・・
「!?・・・尻尾!?」
「ゔ、声でか・・・」
腕に当たっていたそのふわふわの正体は白い毛に覆われた尻尾であった。
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