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※ 熱がぶつかる
引き締まっている細い腰を掴んで引き寄せれば指では届かなかった奥へとレジの熱が入り込む。
「あっ、ん、ふぁ、っ、レジっ」
「っ、」
腰を打ち付ける度に控え目だった声が大きくなった。それが恥ずかしいのかルゥは目の前のレジに自分の口を重ねることで抑えようとする。そんなルゥの後頭部に手を添え、より口付けを深くすれば一生懸命にそれに応えようと舌を絡めてくる。
同時に腰を進めるがどうにも奥にぶつかり全部を入れることは難しそうだ。
「んっ」
声が出るのは嫌だが刺激は欲しいらしく、ルゥの腰は先程からレジの動きに合わせて動いている。そして感じる度に強く締め付けられレジの余裕をどんどん奪っていた。
レジは一度ルゥから体を離し向き合った状態からルゥをうつ伏せにひっくり返した。そして後ろから覆い被さるようにして挿入し直すと先程よりも強く腰を打ち付ける。
「ぁっ、、ふ、ぅ、、んんっ!」
「はぁ、、はぁ、、」
少し動くだけでも前立腺を強く刺激されルゥの前は、最早いつイっているのかがわからない程に精液がとろとろと溢れている。目の前の枕に顔を埋めて声を抑えるが、レジの激しい突きに揺さぶられ我慢出来ずに高い声が部屋中に響いていた。
後ろからルゥの体を抱え込み一際強く腰を打ち付けた時、それまで収まりきらなかったレジのペニスがぐぷっと音を立てて奥に入り込んだ。
「っ!、ぅ」
「!??!、っ、んあ゛ぁあぁっ!!っ」
それまでもかなり強い快感がルゥを襲っていたのだが、最奥を拓かれた刺激はそれ以上のものであった。それはレジも同じで柔らかく絡みつく刺激から、全体を締め付ける強い快感に危うくイきそうになる。
「、かはっ、、ぁ、っ、レジ、っ」
「っ!ルゥ、締め付けるなっ!」
「ぅ、ぁ、、む、りっ」
強過ぎる快感に体をビクビクとルゥの体が震える。味わったことのない感覚に頭の中が白くスパークし、息をするのも絶え絶え状態。しかし余裕が無いのはレジも同じで、ルゥを強く抱きしめ刺激に堪えようとする。
が、そんな我慢も長く続くものではなかった。
「ぅ、悪い!」
「!?っ」
短くそう謝るとレジは震えるルゥを抱き締めたまま腰を引き、そして再び強く打ち付けたのだ。ぐぷっぐぽっ、と音を立てながら往復する度に身体中を駆け巡る刺激に意識が飛びそうになるのを、なんとか気力で堪える。
「あ゛っ、ぁ、、っ、ん゛っ」
皮膚と皮膚がぶつかる度にパンッパンッという音と共にルゥの途切れ途切れの嬌声が響く。イきっぱなしの状態で最早水のようになった精液がルゥのペニスからはこぼれ続けていた。
いつの間にか体勢は向かい合うように変わり涙や涎を零すルゥを、ギラついた目をしたレジが見下ろす。そして何度目かの熱をルゥの中に吐き出したレジは、倒れ込むようにルゥの上に倒れこんだ。
「っはぁ、っはぁ、、大丈夫か?」
「ぅ、、はぁ、、っ、熱い、」
密着している肌は勿論、身体中が発熱しているように熱かった。未だレジが中に入ったままの後ろはジンジンとするし、指一本動かすのが億劫な程に疲れた。覆いかぶさっている自分より大きな体は重く圧迫感もある。しかしそれらのことが気にならない程に満たされた感覚があった。
レジは自分の下で動かないルゥの溢れた涎を拭ってやり、赤く色付いた目元を優しく撫でる。力が入らないのか目を閉じされるがままを受け入れる。
ゆっくりと刺激を与えないように入っていたものを引き抜けば、中からレジの出したものがとろとろと溢れ出す。それがどれだけ余裕が無かったかを表すようでレジは気恥しくなった。
「痛い所はないか?」
「ん・・・風呂入りたい」
動けないルゥを汚れた毛布と共に抱え、レジは浴室へと向かった。
城の浴室は王が使う専用のそれと、その他の城に住まうもの達が使う大浴場が複数個存在する。そのどれもが源泉を引いているため常に温かい湯を使うことが出来た。
レジは部屋から一番近い大浴場の一つに向かった。ルゥを抱えて運ぶ姿はあまり人に見られたいものではなかったが、有り難い事に人に会うことなく大浴場に着くことが出来た。
「ルゥ、湯をかけるぞ」
「ん・・・」
疲れていたからか元々普段なら寝ている時間だからか、うとうととし始めたルゥをレジは甲斐甲斐しく世話をする。体を軽く洗い、少し躊躇ったが後ろも指を入れ中に出したものを綺麗に掻き出した。
完全に体を預けた状態のルゥを抱え直し、レジはゆっくりと湯船に浸かる。
「、、気持ちぃ、」
「まだ起きてたか」
「ぎりぎり」
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